ある商品Aは、売り値が60円のとき1日に400個売れる。売り値を60円から1円値上げするごとに、1日に売れる個数が5個ずつ減少する。商品Aの売り値を60円以上として、1日の売り上げ高が最大になる売り値を求める問題です。売り値を60円から$x$円値上げしたときの1日の売り上げ高を$y$円とするとき、$y$を最大にする$x$を求め、その時の売り値を求める。

代数学二次関数最大値応用問題最適化
2025/6/22

1. 問題の内容

ある商品Aは、売り値が60円のとき1日に400個売れる。売り値を60円から1円値上げするごとに、1日に売れる個数が5個ずつ減少する。商品Aの売り値を60円以上として、1日の売り上げ高が最大になる売り値を求める問題です。売り値を60円からxx円値上げしたときの1日の売り上げ高をyy円とするとき、yyを最大にするxxを求め、その時の売り値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 1日に売れる個数を求める。
xx円値上げすると、売れる個数は5xx個減るので、1日に売れる個数は4005x400 - 5x個。
(2) xxの範囲を求める。
x0x \geq 0 かつ 4005x0400 - 5x \geq 0 より、5x4005x \leq 400 なので、x80x \leq 80。したがって、0x800 \leq x \leq 80
(3) yyxxの式で表す。
売り上げ高yyは、(売り値) × (売れる個数) なので、
y=(60+x)(4005x)y = (60 + x)(400 - 5x)
y=24000300x+400x5x2y = 24000 - 300x + 400x - 5x^2
y=5x2+100x+24000y = -5x^2 + 100x + 24000
y=5(x220x)+24000y = -5(x^2 - 20x) + 24000
y=5(x220x+100100)+24000y = -5(x^2 - 20x + 100 - 100) + 24000
y=5(x10)2+500+24000y = -5(x - 10)^2 + 500 + 24000
y=5(x10)2+24500y = -5(x - 10)^2 + 24500
(4) yyが最大となるxxを求める。
yyx=10x = 10のとき最大値をとる。これは、0x800 \leq x \leq 80の範囲内にある。
(5) 売り上げが最大となる商品の売り値を求める。
売り上げが最大となるのはx=10x = 10のときなので、売り値は60+10=7060 + 10 = 70円。

3. 最終的な答え

* 1日に売れる個数は (400-5x) 個
* 0≤x≤80
* y=-5(x^2-20x-4800)
* x=10 のとき最大となる
* 商品Aの売り値を 70 円にしたときに売り上げ高が最大となる

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