三角形$ABC$において、$BC=a$, $CA=b$, $AB=\sqrt{10}$である。辺$AB$を$4:3$に内分する点を$D$, 辺$BC$を$1:2$に内分する点を$E$とする。2直線$AE$, $CD$の交点を$K$とする。 (1) $\vec{AK}$を$\vec{AB}$, $\vec{AC}$で表せ。 (2) 内積$\vec{AB} \cdot \vec{AC}$を$a$, $b$の式で表せ。

幾何学ベクトル三角形内分余弦定理
2025/6/22
はい、承知いたしました。以下に問題の解答を示します。

1. 問題の内容

三角形ABCABCにおいて、BC=aBC=a, CA=bCA=b, AB=10AB=\sqrt{10}である。辺ABAB4:34:3に内分する点をDD, 辺BCBC1:21:2に内分する点をEEとする。2直線AEAE, CDCDの交点をKKとする。
(1) AK\vec{AK}AB\vec{AB}, AC\vec{AC}で表せ。
(2) 内積ABAC\vec{AB} \cdot \vec{AC}aa, bbの式で表せ。

2. 解き方の手順

(1) AK\vec{AK}AB\vec{AB}, AC\vec{AC}で表す
まず、点KKは直線AEAE上にあるので、ssを実数として
AK=sAE\vec{AK} = s\vec{AE}
と表せる。ここで、AE=AC+CE\vec{AE} = \vec{AC} + \vec{CE}であり、CE=23CB=23(ABAC)\vec{CE} = \frac{2}{3}\vec{CB} = \frac{2}{3}(\vec{AB} - \vec{AC})であるから、
AE=AC+23(ABAC)=23AB+13AC\vec{AE} = \vec{AC} + \frac{2}{3}(\vec{AB} - \vec{AC}) = \frac{2}{3}\vec{AB} + \frac{1}{3}\vec{AC}
したがって、
AK=s(23AB+13AC)=2s3AB+s3AC\vec{AK} = s(\frac{2}{3}\vec{AB} + \frac{1}{3}\vec{AC}) = \frac{2s}{3}\vec{AB} + \frac{s}{3}\vec{AC}
次に、点KKは直線CDCD上にあるので、ttを実数として
AK=(1t)AC+tAD\vec{AK} = (1-t)\vec{AC} + t\vec{AD}
と表せる。ここで、AD=47AB\vec{AD} = \frac{4}{7}\vec{AB}であるから、
AK=(1t)AC+4t7AB=4t7AB+(1t)AC\vec{AK} = (1-t)\vec{AC} + \frac{4t}{7}\vec{AB} = \frac{4t}{7}\vec{AB} + (1-t)\vec{AC}
AB\vec{AB}AC\vec{AC}は一次独立であるから、係数を比較して、
2s3=4t7\frac{2s}{3} = \frac{4t}{7}
s3=1t\frac{s}{3} = 1-t
この連立方程式を解く。2s3=4t7    s=6t7\frac{2s}{3} = \frac{4t}{7} \implies s = \frac{6t}{7}
s3=1t    s=33t\frac{s}{3} = 1-t \implies s = 3-3t
したがって、6t7=33t    6t=2121t    27t=21    t=2127=79\frac{6t}{7} = 3-3t \implies 6t = 21 - 21t \implies 27t = 21 \implies t = \frac{21}{27} = \frac{7}{9}
s=33t=33(79)=373=23s = 3 - 3t = 3 - 3(\frac{7}{9}) = 3 - \frac{7}{3} = \frac{2}{3}
よって、AK=23(23AB+13AC)=49AB+29AC\vec{AK} = \frac{2}{3}(\frac{2}{3}\vec{AB} + \frac{1}{3}\vec{AC}) = \frac{4}{9}\vec{AB} + \frac{2}{9}\vec{AC}
(2) 内積ABAC\vec{AB} \cdot \vec{AC}aa, bbの式で表す
余弦定理より、BC2=AB2+AC22ABACBC^2 = AB^2 + AC^2 - 2\vec{AB}\cdot\vec{AC}が成り立つ。
a2=10+b22ABACa^2 = 10 + b^2 - 2\vec{AB}\cdot\vec{AC}
したがって、ABAC=10+b2a22\vec{AB}\cdot\vec{AC} = \frac{10+b^2-a^2}{2}

3. 最終的な答え

(1) AK=49AB+29AC\vec{AK} = \frac{4}{9}\vec{AB} + \frac{2}{9}\vec{AC}
(2) ABAC=10+b2a22\vec{AB}\cdot\vec{AC} = \frac{10+b^2-a^2}{2}

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