A君とB君がじゃんけんを5回するとき、A君が3回勝つ場合の数を求める問題です。

確率論・統計学組み合わせ二項係数確率
2025/3/29

1. 問題の内容

A君とB君がじゃんけんを5回するとき、A君が3回勝つ場合の数を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、5回のじゃんけんのうち、A君が3回勝つ組み合わせの数を考えます。これは二項係数で表され、5C3_5C_3 で計算できます。
5C3=5!3!(53)!=5!3!2!=5×42×1=10_5C_3 = \frac{5!}{3!(5-3)!} = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
次に、A君が1回勝つためには、A君が出す手とB君が出す手の組み合わせが3通りあります。
例えば、A君がグーで勝つ場合、B君はチョキを出します。同様に、A君がチョキで勝つならB君はパー、A君がパーで勝つならB君はグーを出します。
したがって、A君が勝つ場合の数は3通りです。
A君が3回勝つので、3回それぞれについて3通りの手の出し方があります。
同様に、A君が負ける場合も3通りあり、あいこの場合も3通りあります。
A君が3回勝つので、残りの2回はA君が負けるか、あいこになるかのいずれかです。
しかし、問題文は「A君が3回勝つ場合の数」を求めており、A君が3回勝てば残りの2回は勝敗は問われていません。つまり、残りの2回は、A君が負けるか、あいこになるか、A君が勝つかのいずれでもよいのです。
ところが、A君が3回勝つと決まっているので、残りの2回はA君が勝つことはできません。
したがって、残りの2回はA君が負けるか、あいこになるかしかありえません。そして、A君が負ける場合も3通り、あいこになる場合も3通りあります。つまり、それぞれの回で6通りの結果が考えられます。したがって、残りの2回は 6×6=366 \times 6 = 36 通りの結果が考えられます。
A君が3回勝つ組み合わせが10通りあり、残りの2回の組み合わせが36通りあるので、
10×3×3×3×6×6=10×27×36=972010 \times 3 \times 3 \times 3 \times 6 \times 6 = 10 \times 27 \times 36 = 9720
しかし、問題文は、単純にA君が3回勝つ組み合わせの数を求めているだけなので、5C3_5C_3だけを計算すれば良いです。
したがって、答えは10通りです。
しかし、問題文に「A君が3回勝つ場合の数」と書いてあり、残りの勝敗について指定がないので、残りの2回については、A君が負けるかあいこになる、つまりそれぞれ3通りの手の出し方があるわけではありません。問題文は、A君が3回勝ちさえすれば、残りの2回がどうなっても良い、と言っているのです。
だから、最初の5C3=10_5C_3=10通りが答えになります。
残りの2回は、B君が勝つか、あいこになるか、A君が勝つか(実際にはA君が勝つことはないですが、条件として考えます)。
A君が勝つ時の手の出し方は3通り。残りの2回はそれぞれ3通りの結果があり得るので、32=93^2 = 9通り。したがって、10×35=10×243=243010 \times 3^5 = 10 \times 243 = 2430通り。
しかし、A君が3回勝つ場合の数を単純に求めるならば、10通りとなります。

3. 最終的な答え

10 通り

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