A君とB君がじゃんけんを6回行うとき、A君が4回勝つ確率を求める問題です。ただし、引き分けも1回の試行として数えます。

確率論・統計学確率二項分布組み合わせ
2025/3/29

1. 問題の内容

A君とB君がじゃんけんを6回行うとき、A君が4回勝つ確率を求める問題です。ただし、引き分けも1回の試行として数えます。

2. 解き方の手順

まず、じゃんけん1回におけるA君の勝つ確率を求めます。
じゃんけんの手はグー、チョキ、パーの3種類あり、A君が勝つためには、相手の手が特定の手である必要があります。
例えば、A君がグーを出した場合、B君がチョキを出せばA君の勝ちです。
同様にA君がチョキを出した場合、B君がパーを出せば勝ち、A君がパーを出した場合、B君がグーを出せば勝ちます。
したがって、A君が勝つ確率は 13\frac{1}{3} です。
同様に、B君が勝つ確率も 13\frac{1}{3} です。
引き分けになる確率は、11313=131 - \frac{1}{3} - \frac{1}{3} = \frac{1}{3} です。
次に、6回のじゃんけんでA君が4回勝つ確率を考えます。
これは二項分布の問題として考えることができます。
n=6n=6 回の試行で、A君が勝つ確率 p=13p = \frac{1}{3}、A君が負けるか引き分ける確率 q=23q = \frac{2}{3} となります。
A君が4回勝つ確率は、二項分布の公式を用いて計算できます。
二項分布の確率質量関数は以下の通りです。
P(X=k)=nCkpk(1p)nkP(X=k) = {}_n C_k \cdot p^k \cdot (1-p)^{n-k}
この問題では、n=6n=6, k=4k=4, p=13p=\frac{1}{3} なので、求める確率は次のようになります。
P(X=4)=6C4(13)4(23)64=6C4(13)4(23)2P(X=4) = {}_6 C_4 \cdot (\frac{1}{3})^4 \cdot (\frac{2}{3})^{6-4} = {}_6 C_4 \cdot (\frac{1}{3})^4 \cdot (\frac{2}{3})^2
6C4=6!4!(64)!=6!4!2!=6×52×1=15{}_6 C_4 = \frac{6!}{4!(6-4)!} = \frac{6!}{4!2!} = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15
したがって、
P(X=4)=15(13)4(23)2=1518149=154729=60729=20243P(X=4) = 15 \cdot (\frac{1}{3})^4 \cdot (\frac{2}{3})^2 = 15 \cdot \frac{1}{81} \cdot \frac{4}{9} = 15 \cdot \frac{4}{729} = \frac{60}{729} = \frac{20}{243}

3. 最終的な答え

A君が4回勝つ確率は 20243\frac{20}{243} です。

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