以下の9つの問題に答えます。ただし、$\log_{10}2 = 0.3010$, $\log_{10}3 = 0.4771$とします。 (1) $3^{37}$の最高位の数字を求めます。 (2) $(\frac{1}{12})^{20}$を小数で表すと初めて現れる0でない数字を求めます。 (3) $3^{30} > 16^n$を満たす最大の整数$n$を求めます。 (4) $3^n > 2^{50}$を満たす最小の整数$n$を求めます。 (5) $(1.2)^n < 1000$を満たす最大の整数$n$を求めます。 (6) $3000 < (\frac{5}{4})^n < 6000$を満たす整数$n$をすべて求めます。 (7) $(0.8)^n < \frac{1}{150}$を満たす最小の整数$n$を求めます。 (8) $3^n$が10桁の数となるような自然数$n$をすべて求めます。 (9) $(0.4)^n$が小数第3位から初めて0でない数字が現れるような整数$n$をすべて求めます。

応用数学指数対数桁数不等式常用対数
2025/6/22
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

以下の9つの問題に答えます。ただし、log102=0.3010\log_{10}2 = 0.3010, log103=0.4771\log_{10}3 = 0.4771とします。
(1) 3373^{37}の最高位の数字を求めます。
(2) (112)20(\frac{1}{12})^{20}を小数で表すと初めて現れる0でない数字を求めます。
(3) 330>16n3^{30} > 16^nを満たす最大の整数nnを求めます。
(4) 3n>2503^n > 2^{50}を満たす最小の整数nnを求めます。
(5) (1.2)n<1000(1.2)^n < 1000を満たす最大の整数nnを求めます。
(6) 3000<(54)n<60003000 < (\frac{5}{4})^n < 6000を満たす整数nnをすべて求めます。
(7) (0.8)n<1150(0.8)^n < \frac{1}{150}を満たす最小の整数nnを求めます。
(8) 3n3^nが10桁の数となるような自然数nnをすべて求めます。
(9) (0.4)n(0.4)^nが小数第3位から初めて0でない数字が現れるような整数nnをすべて求めます。

2. 解き方の手順

(1) 3373^{37}の最高位の数字を求めます。
log10337=37log103=37×0.4771=17.6527\log_{10}3^{37} = 37 \log_{10}3 = 37 \times 0.4771 = 17.6527
337=1017.6527=1017×100.65273^{37} = 10^{17.6527} = 10^{17} \times 10^{0.6527}
ここで、100.652710^{0.6527}を考えます。
log104=2log102=2×0.3010=0.6020\log_{10}4 = 2 \log_{10}2 = 2 \times 0.3010 = 0.6020
log105=log10(102)=log1010log102=10.3010=0.6990\log_{10}5 = \log_{10}(\frac{10}{2}) = \log_{10}10 - \log_{10}2 = 1 - 0.3010 = 0.6990
0.6020<0.6527<0.69900.6020 < 0.6527 < 0.6990なので、4<100.6527<54 < 10^{0.6527} < 5
したがって、3373^{37}の最高位の数字は4です。
(2) (112)20(\frac{1}{12})^{20}を小数で表すと初めて現れる0でない数字を求めます。
(112)20=1220=(22×3)20=240×320(\frac{1}{12})^{20} = 12^{-20} = (2^2 \times 3)^{-20} = 2^{-40} \times 3^{-20}
log10(240×320)=40log10220log103=40×0.301020×0.4771=12.049.542=21.582\log_{10} (2^{-40} \times 3^{-20}) = -40 \log_{10}2 - 20 \log_{10}3 = -40 \times 0.3010 - 20 \times 0.4771 = -12.04 - 9.542 = -21.582
(112)20=1021.582=1022×100.418(\frac{1}{12})^{20} = 10^{-21.582} = 10^{-22} \times 10^{0.418}
log102=0.3010<0.418<0.4771=log103\log_{10}2 = 0.3010 < 0.418 < 0.4771 = \log_{10}3
よって、2<100.418<32 < 10^{0.418} < 3
したがって、(112)20(\frac{1}{12})^{20}を小数で表すと初めて現れる0でない数字は2です。
(3) 330>16n3^{30} > 16^nを満たす最大の整数nnを求めます。
330>(24)n=24n3^{30} > (2^4)^n = 2^{4n}
両辺の常用対数を取ると
30log103>4nlog10230 \log_{10}3 > 4n \log_{10}2
30×0.4771>4n×0.301030 \times 0.4771 > 4n \times 0.3010
14.313>1.204n14.313 > 1.204n
n<14.3131.20411.888n < \frac{14.313}{1.204} \approx 11.888
したがって、nnの最大値は11です。
(4) 3n>2503^n > 2^{50}を満たす最小の整数nnを求めます。
両辺の常用対数を取ると
nlog103>50log102n \log_{10}3 > 50 \log_{10}2
0.4771n>50×0.30100.4771 n > 50 \times 0.3010
0.4771n>15.050.4771 n > 15.05
n>15.050.477131.54n > \frac{15.05}{0.4771} \approx 31.54
したがって、nnの最小値は32です。
(5) (1.2)n<1000(1.2)^n < 1000を満たす最大の整数nnを求めます。
(1.2)n=(1210)n=(65)n=(2×35)n(1.2)^n = (\frac{12}{10})^n = (\frac{6}{5})^n = (\frac{2 \times 3}{5})^n
両辺の常用対数を取ると
nlog101.2<log101000n \log_{10}1.2 < \log_{10}1000
n(log106log105)<3n (\log_{10}6 - \log_{10}5) < 3
n(log102+log103(1log102))<3n (\log_{10}2 + \log_{10}3 - (1 - \log_{10}2)) < 3
n(2log102+log1031)<3n (2 \log_{10}2 + \log_{10}3 - 1) < 3
n(2×0.3010+0.47711)<3n (2 \times 0.3010 + 0.4771 - 1) < 3
n(0.6020+0.47711)<3n (0.6020 + 0.4771 - 1) < 3
n(1.07911)<3n (1.0791 - 1) < 3
0.0791n<30.0791 n < 3
n<30.079137.926n < \frac{3}{0.0791} \approx 37.926
したがって、nnの最大値は37です。
(6) 3000<(54)n<60003000 < (\frac{5}{4})^n < 6000を満たす整数nnをすべて求めます。
3000<(1.25)n<60003000 < (1.25)^n < 6000
両辺の常用対数を取ると
log103000<nlog101.25<log106000\log_{10}3000 < n \log_{10}1.25 < \log_{10}6000
log103+3<n(log105log104)<log106+3\log_{10}3 + 3 < n (\log_{10}5 - \log_{10}4) < \log_{10}6 + 3
0.4771+3<n(10.30102×0.3010)<0.3010+0.4771+30.4771 + 3 < n (1 - 0.3010 - 2 \times 0.3010) < 0.3010 + 0.4771 + 3
3.4771<n(10.9030)<3.77813.4771 < n (1 - 0.9030) < 3.7781
3.4771<0.097n<3.77813.4771 < 0.097 n < 3.7781
3.47710.097<n<3.77810.097\frac{3.4771}{0.097} < n < \frac{3.7781}{0.097}
35.846<n<38.94935.846 < n < 38.949
したがって、nnは36, 37, 38です。
(7) (0.8)n<1150(0.8)^n < \frac{1}{150}を満たす最小の整数nnを求めます。
(45)n<1150(\frac{4}{5})^n < \frac{1}{150}
両辺の常用対数を取ると
n(log104log105)<log10150n (\log_{10}4 - \log_{10}5) < -\log_{10}150
n(2log102(1log102))<(log101.5+2)n (2 \log_{10}2 - (1 - \log_{10}2)) < - (\log_{10}1.5 + 2)
n(3log1021)<(log103+log105+2)n (3 \log_{10}2 - 1) < - (\log_{10}3 + \log_{10}5 + 2)
n(3×0.30101)<(0.4771+0.6990+2)n (3 \times 0.3010 - 1) < - (0.4771 + 0.6990 + 2)
n(0.90301)<3.1761n (0.9030 - 1) < -3.1761
0.097n<3.1761-0.097 n < -3.1761
n>3.17610.09732.74n > \frac{3.1761}{0.097} \approx 32.74
したがって、nnの最小値は33です。
(8) 3n3^nが10桁の数となるような自然数nnをすべて求めます。
1093n<101010^9 \le 3^n < 10^{10}
9nlog103<109 \le n \log_{10}3 < 10
90.4771n<109 \le 0.4771 n < 10
90.4771n<100.4771\frac{9}{0.4771} \le n < \frac{10}{0.4771}
18.864n<20.95918.864 \le n < 20.959
したがって、nnは19, 20です。
(9) (0.4)n(0.4)^nが小数第3位から初めて0でない数字が現れるような整数nnをすべて求めます。
103(0.4)n<10210^{-3} \le (0.4)^n < 10^{-2}
3nlog100.4<2-3 \le n \log_{10}0.4 < -2
3n(log1041)<2-3 \le n (\log_{10}4 - 1) < -2
3n(2log1021)<2-3 \le n (2 \log_{10}2 - 1) < -2
3n(2×0.30101)<2-3 \le n (2 \times 0.3010 - 1) < -2
3n(0.60201)<2-3 \le n (0.6020 - 1) < -2
30.398n<2-3 \le -0.398 n < -2
2<0.398n32 < 0.398 n \le 3
20.398<n30.398\frac{2}{0.398} < n \le \frac{3}{0.398}
5.025<n7.5385.025 < n \le 7.538
したがって、nnは6, 7です。

3. 最終的な答え

(1) 4
(2) 2
(3) 11
(4) 32
(5) 37
(6) 36, 37, 38
(7) 33
(8) 19, 20
(9) 6, 7

「応用数学」の関連問題

質量5kgの直方体の物体を、質量15kgの机の上に置いたとき、物体のA面を下にして机の上に置いたとき、物体が机におよぼす圧力を求める問題です。ただし、100gの物体にはたらく重力の大きさを1Nとします...

物理圧力力学単位変換
2025/6/22

質量5kgの直方体の物体が、質量15kgの机の上に置かれている。机の足1本と床が接する面積は20cm²である。このとき、直方体の物体が机を押す力の大きさを単位付きで求める。ただし、100gの物体にはた...

物理力学重力圧力
2025/6/22

問題は、与えられた数式を計算して、$F$ の値を求めることです。2つの数式は分子の最初の項が違うだけで、それ以外は同じです。具体的には、以下の2つの式を計算します。 $F = \frac{\frac{...

数式計算物理近似計算ルート
2025/6/22

与えられた数式の値を計算します。数式は以下の通りです。 $F = \frac{\frac{(7.853)^2}{0.349} \sqrt{\frac{(193 \times 10^9)(246.927...

計算数式科学技術計算べき乗平方根
2025/6/22

与えられた式 $F = \frac{\frac{(4.730)^2}{0.349^2}\sqrt{\frac{(193\times 10^9)(246.9277\times 10^{-12})}{(0...

計算数値計算公式
2025/6/22

傾き $\theta$ のなめらかな斜面上に、ばね定数 $k$ の軽いばねが置かれている。ばねの一端は壁に固定され、他端に質量 $m$ の物体が置かれている。ばねは自然長よりも縮んで静止している。重力...

力学ばね力のつり合いsin物理
2025/6/22

重さ10Nのおもりを2本の糸でつるして静止させたとき、糸1と糸2の張力の大きさを、3つの異なる図についてそれぞれ求めよ。

力のつり合いベクトル三角関数連立方程式物理
2025/6/22

斜面上に置かれた重さ50Nの物体が受ける重力のx成分(斜面に平行な方向)とy成分(斜面に垂直な方向)を求めます。

力学ベクトル三角関数物理
2025/6/22

xy平面上にある4つの力$\vec{F_1}$、$\vec{F_2}$、$\vec{F_3}$、$\vec{F_4}$について、以下の問いに答えます。ただし、図の1目盛りは1Nとします。 (1) それ...

ベクトル力の合成ベクトル物理
2025/6/22

図(a), (b)に示された力 $F_1$ から $F_6$ の、x成分とy成分をそれぞれ求める。

ベクトル力の分解三角関数物理
2025/6/22