重さ10Nのおもりを2本の糸でつるして静止させたとき、糸1と糸2の張力の大きさを、3つの異なる図についてそれぞれ求めよ。

応用数学力のつり合いベクトル三角関数連立方程式物理
2025/6/22

1. 問題の内容

重さ10Nのおもりを2本の糸でつるして静止させたとき、糸1と糸2の張力の大きさを、3つの異なる図についてそれぞれ求めよ。

2. 解き方の手順

各図について、以下の手順で解く。

1. おもりにはたらく力を図示する:重力(下向き)、糸1の張力、糸2の張力。

2. 力のつり合いの式を立てる:水平方向と鉛直方向それぞれの力の成分の和が0になる。

3. 連立方程式を解き、糸1と糸2の張力を求める。

(1)
糸1の張力をT1T_1、糸2の張力をT2T_2とする。
水平方向の力のつり合い:
T1cos30=T2cos30T_1\cos{30^\circ} = T_2\cos{30^\circ}
鉛直方向の力のつり合い:
T1sin30+T2sin30=10T_1\sin{30^\circ} + T_2\sin{30^\circ} = 10
T1=T2T_1 = T_2となるので、
2T1sin30=102T_1\sin{30^\circ} = 10
2T1(1/2)=102T_1(1/2) = 10
T1=10T_1 = 10
したがってT2=10T_2 = 10
(2)
糸1の張力をT1T_1、糸2の張力をT2T_2とする。
水平方向の力のつり合い:
T1cos60=T2cos30T_1\cos{60^\circ} = T_2\cos{30^\circ}
鉛直方向の力のつり合い:
T1sin60+T2sin30=10T_1\sin{60^\circ} + T_2\sin{30^\circ} = 10
12T1=32T2\frac{1}{2}T_1 = \frac{\sqrt{3}}{2}T_2
T1=3T2T_1 = \sqrt{3}T_2
32T1+12T2=10\frac{\sqrt{3}}{2}T_1 + \frac{1}{2}T_2 = 10
32(3T2)+12T2=10\frac{\sqrt{3}}{2}(\sqrt{3}T_2) + \frac{1}{2}T_2 = 10
32T2+12T2=10\frac{3}{2}T_2 + \frac{1}{2}T_2 = 10
2T2=102T_2 = 10
T2=5T_2 = 5
T1=53T_1 = 5\sqrt{3}
(3)
糸1の張力をT1T_1、糸2の張力をT2T_2とする。
水平方向の力のつり合い:
T1cos45=0T_1\cos{45^\circ} = 0
鉛直方向の力のつり合い:
T1sin45+T2=10T_1\sin{45^\circ} + T_2 = 10
T1cos45=0T_1\cos{45^\circ} = 0より、T1=0T_1=0
T1sin45+T2=10T_1\sin{45^\circ} + T_2 = 10
0+T2=100 + T_2 = 10
T2=10T_2 = 10

3. 最終的な答え

(1) 糸1:10N, 糸2:10N
(2) 糸1:535\sqrt{3}N, 糸2:5N
(3) 糸1:0N, 糸2:10N

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