$a \ne 0$ とする。関数 $y = ax^2 - 4ax + b$ ($1 \le x \le 4$)の最大値が6で、最小値が-2であるとき、定数 $a$, $b$ の値を求めよ。

代数学二次関数最大値最小値平方完成場合分け
2025/6/22

1. 問題の内容

a0a \ne 0 とする。関数 y=ax24ax+by = ax^2 - 4ax + b1x41 \le x \le 4)の最大値が6で、最小値が-2であるとき、定数 aa, bb の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、y=ax24ax+by = ax^2 - 4ax + b を平方完成します。
y=a(x24x)+by = a(x^2 - 4x) + b
y=a(x24x+44)+by = a(x^2 - 4x + 4 - 4) + b
y=a((x2)24)+by = a((x - 2)^2 - 4) + b
y=a(x2)24a+by = a(x - 2)^2 - 4a + b
このグラフは x=2x = 2 を軸とする放物線です。定義域は 1x41 \le x \le 4 なので、軸は定義域に含まれます。
(1) a>0a > 0 のとき
下に凸の放物線になるので、x=2x = 2 で最小値をとり、x=4x = 4 で最大値をとります。
x=2x = 2 のとき y=4a+b=2y = -4a + b = -2
x=4x = 4 のとき y=a(42)24a+b=4a4a+b=b=6y = a(4 - 2)^2 - 4a + b = 4a - 4a + b = b = 6
4a+6=2-4a + 6 = -2
4a=8-4a = -8
a=2a = 2
これは a>0a > 0 を満たします。
(2) a<0a < 0 のとき
上に凸の放物線になるので、x=2x = 2 で最大値をとり、x=4x = 4 または x=1x = 1 で最小値をとります。
x=2x = 2 のとき y=4a+b=6y = -4a + b = 6
x=1x = 1 のとき y=a(12)24a+b=a4a+b=3a+by = a(1 - 2)^2 - 4a + b = a - 4a + b = -3a + b
x=4x = 4 のとき y=a(42)24a+b=4a4a+b=by = a(4 - 2)^2 - 4a + b = 4a - 4a + b = b
a<0a < 0 のとき、x=4x = 4 で最小値-2をとるとすると、b=2b = -2
4a+b=6-4a + b = 6 なので 4a2=6-4a - 2 = 6
4a=8-4a = 8
a=2a = -2
これは a<0a < 0 を満たします。
x=1x = 1で最小値-2をとるとすると、3a+b=2-3a + b = -2
4a+b=6-4a + b = 6と合わせて連立方程式を解くと、
3a+b=2-3a+b=-2
4a+b=6-4a+b=6
引き算をするとa=8a=-8となる。
これを4a+b=6-4a + b = 6に代入すると、4(8)+b=6-4(-8) + b = 6
32+b=632 + b = 6
b=26b = -26
これはa<0a<0を満たす。

3. 最終的な答え

a=2a = 2, b=6b = 6 または a=2a = -2, b=2b = -2 または a=8a = -8, b=26b = -26

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