(1) 異なる2つの項の積の和
まず、数列の総和 S1 と2乗の和 S2 を求める。 S1=∑k=1nk=2n(n+1) S2=∑k=1nk2=6n(n+1)(2n+1) A は、全体の2乗和から各項の2乗を引いて2で割ったものに等しい。つまり、 A=2S12−S2 S12=(2n(n+1))2=4n2(n+1)2=4n2(n2+2n+1)=4n4+2n3+n2 A=21(4n4+2n3+n2−6n(n+1)(2n+1))=21(4n4+2n3+n2−62n3+3n2+n) A=241(6(n4+2n3+n2)−4(2n3+3n2+n))=241(6n4+12n3+6n2−8n3−12n2−4n) A=241(6n4+4n3−6n2−4n)=24n(6n3+4n2−6n−4)=24n(n−1)(n+1)(3n+2) (2) 互いに隣り合わない異なる2つの項の積の和
数列 1,2,3,…,n から、隣り合わない異なる2つの項を選ぶ。 選んだ2つの項を i,j とする。ただし、1≤i<j≤n かつ j−i>1 である。 この条件を満たす i,j の組み合わせについて、積 i×j を全て足し合わせたものが求める答えとなる。 この問題を直接計算するのは難しいので、包除原理を用いる。
まず、全ての組み合わせの積の和から、隣り合う項の積の和を引く。
B=∑k=1n−1k(k+1)=∑k=1n−1(k2+k)=∑k=1n−1k2+∑k=1n−1k=6(n−1)n(2n−1)+2(n−1)n B=6(n−1)n(2n−1)+3(n−1)n=6(n−1)n(2n−1+3)=6(n−1)n(2n+2)=3(n−1)n(n+1) 求める和を C とすると、C=A−B=24n(n−1)(n+1)(3n+2)−3n(n−1)(n+1)=24n(n−1)(n+1)(3n+2)−8n(n−1)(n+1)=24n(n−1)(n+1)(3n+2−8)=24n(n−1)(n+1)(3n−6)=243n(n−1)(n+1)(n−2)=8n(n−2)(n−1)(n+1)