不等式 $a^2 + 3ab + 3b^2 \geq 0$ が成り立つことを証明し、等号が成り立つ場合を求める。

代数学不等式証明平方完成等号成立条件
2025/6/22

1. 問題の内容

不等式 a2+3ab+3b20a^2 + 3ab + 3b^2 \geq 0 が成り立つことを証明し、等号が成り立つ場合を求める。

2. 解き方の手順

与えられた不等式の左辺を平方完成させる。
a2+3ab+3b2=a2+3ab+(32b)2(32b)2+3b2a^2 + 3ab + 3b^2 = a^2 + 3ab + (\frac{3}{2}b)^2 - (\frac{3}{2}b)^2 + 3b^2
=(a+32b)294b2+3b2= (a + \frac{3}{2}b)^2 - \frac{9}{4}b^2 + 3b^2
=(a+32b)2+34b2= (a + \frac{3}{2}b)^2 + \frac{3}{4}b^2
ここで、(a+32b)20(a + \frac{3}{2}b)^2 \geq 0 および 34b20\frac{3}{4}b^2 \geq 0 であるから、
(a+32b)2+34b20(a + \frac{3}{2}b)^2 + \frac{3}{4}b^2 \geq 0 が成り立つ。
したがって、a2+3ab+3b20a^2 + 3ab + 3b^2 \geq 0 が成り立つ。
等号が成り立つのは、(a+32b)2=0(a + \frac{3}{2}b)^2 = 0 かつ 34b2=0\frac{3}{4}b^2 = 0 のときである。
34b2=0\frac{3}{4}b^2 = 0 より、b=0b = 0
(a+32b)2=0(a + \frac{3}{2}b)^2 = 0b=0b = 0 を代入すると、a2=0a^2 = 0 より、a=0a = 0
したがって、等号が成り立つのは a=0a = 0 かつ b=0b = 0 のときである。

3. 最終的な答え

不等式 a2+3ab+3b20a^2 + 3ab + 3b^2 \geq 0 は成り立つ。
等号が成り立つのは a=0a = 0 かつ b=0b = 0 のときである。

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