数列 $\{a_n\}$ が与えられており、その初項は $a_1 = 5$ であり、漸化式は $a_{n+1} = a_n + 2^n$ で定義されています。この数列の一般項 $a_n$ を求めます。

代数学数列漸化式一般項階差数列等比数列の和
2025/6/23

1. 問題の内容

数列 {an}\{a_n\} が与えられており、その初項は a1=5a_1 = 5 であり、漸化式は an+1=an+2na_{n+1} = a_n + 2^n で定義されています。この数列の一般項 ana_n を求めます。

2. 解き方の手順

この漸化式は階差数列の形をしているため、次の手順で一般項を求めます。
ステップ1:漸化式を変形する。
an+1an=2na_{n+1} - a_n = 2^n
ステップ2:n2n \ge 2 のとき、ana_nを求める。
an=a1+k=1n1(ak+1ak)=a1+k=1n12ka_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} (a_{k+1} - a_k) = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} 2^k
ステップ3:等比数列の和の公式を利用してk=1n12k\sum_{k=1}^{n-1} 2^kを計算する。
k=1n12k=2(2n11)21=2n2 \sum_{k=1}^{n-1} 2^k = \frac{2(2^{n-1}-1)}{2-1} = 2^n - 2
ステップ4:ana_nの式にa1a_1k=1n12k\sum_{k=1}^{n-1} 2^kを代入する。
an=5+2n2=2n+3a_n = 5 + 2^n - 2 = 2^n + 3 (n2n \ge 2)
ステップ5:n=1n=1の場合に、an=2n+3a_n = 2^n + 3が成立するか確認する。
a1=21+3=2+3=5a_1 = 2^1 + 3 = 2 + 3 = 5 であるため、n=1n=1の場合も成立する。
ステップ6:結論として、n1n \ge 1 において、an=2n+3a_n = 2^n + 3である。

3. 最終的な答え

an=2n+3a_n = 2^n + 3

「代数学」の関連問題

8の3乗根を求める問題です。つまり、$x^3 = 8$ を満たす $x$ を求めることになります。

累乗根方程式代数
2025/6/23

問題10では、以下の2つの式を展開する必要があります。 (1) $(x+y)(x+y-z)$ (2) $(x-y+3)(x-y-7)$ 問題11では、$(x+2)(x+3)(x-2)(x-3)$を2通...

式の展開分配法則因数分解多項式
2025/6/23

次の3つの式を展開する問題です。 (1) $(4x+1)(5x-2)$ (2) $(2x-3y)(x+5y)$ (3) $(3x-2y)(4x-3y)$

展開多項式分配法則
2025/6/23

与えられた3つの分数式を部分分数に分解します。 (1) $\frac{x+3}{x^2+3x+2}$ (2) $\frac{4x+1}{(x+2)(x^2-x+1)}$ (3) $\frac{x}{(...

部分分数分解分数式因数分解連立方程式
2025/6/23

与えられた二重和 $\sum_{i=1}^{n} \sum_{k=1}^{i} k$ を計算する。

シグマ二重和数列級数
2025/6/23

次の6つの式を展開する問題です。 (1) $(x+3y)^2$ (2) $(3x-4y)^2$ (3) $(3x+2)(3x-2)$ (4) $(5x+2y)(5x-2y)$ (5) $(x-3)(x...

展開多項式公式
2025/6/23

問題2は、漸化式 $a_{n+1} = 3a_n - 4$ および初期条件 $a_1 = 3$ で定義される数列 $\{a_n\}$ の一般項を求める問題です。

数列漸化式等比数列一般項
2025/6/23

1. 指数方程式 $4^x - 3 \cdot 2^{x+1} - 16 = 0$ を解く。

指数方程式対数不等式方程式不等式対数指数関数
2025/6/23

与えられた多項式を、指定された文字について降べきの順に整理し、その文字について何次式であるかと、その場合の定数項を答える問題です。 (1) $a^4 - 2a^2b^2 + b^4$ を $b$ につ...

多項式降べきの順次数定数項
2025/6/23

次の2つの問題を計算し、降べきの順に整理します。 (1) $(3x^2 - 2x + 5) \times (-2x)$ (2) $(2x - 3)(4x^2 - x + 2)$

多項式展開降べきの順計算
2025/6/23