白玉4個と黒玉2個が入った袋から、玉を1個ずつ元に戻さずに2回続けて取り出すとき、白玉の出る回数をXとする。このとき、Xの標準偏差を求める。

確率論・統計学確率確率分布期待値標準偏差
2025/3/29

1. 問題の内容

白玉4個と黒玉2個が入った袋から、玉を1個ずつ元に戻さずに2回続けて取り出すとき、白玉の出る回数をXとする。このとき、Xの標準偏差を求める。

2. 解き方の手順

Xは、0回、1回、2回となる。それぞれの確率を求める。
まず、全事象は6個から2個を取り出すので、6×5=306 \times 5 = 30通り。
* X=0のとき(2回とも黒玉):
1回目に黒玉を引く確率は2/6。2回目に黒玉を引く確率は1/5。よって確率は 26×15=230=115\frac{2}{6} \times \frac{1}{5} = \frac{2}{30} = \frac{1}{15}
* X=1のとき(1回白玉、1回黒玉):
1回目に白玉、2回目に黒玉を引く確率は 46×25=830\frac{4}{6} \times \frac{2}{5} = \frac{8}{30}
1回目に黒玉、2回目に白玉を引く確率は 26×45=830\frac{2}{6} \times \frac{4}{5} = \frac{8}{30}
よって確率は 830+830=1630=815\frac{8}{30} + \frac{8}{30} = \frac{16}{30} = \frac{8}{15}
* X=2のとき(2回とも白玉):
1回目に白玉を引く確率は4/6。2回目に白玉を引く確率は3/5。よって確率は 46×35=1230=25=615\frac{4}{6} \times \frac{3}{5} = \frac{12}{30} = \frac{2}{5} = \frac{6}{15}
Xの期待値E(X)は、
E(X)=0×115+1×815+2×615=815+1215=2015=43E(X) = 0 \times \frac{1}{15} + 1 \times \frac{8}{15} + 2 \times \frac{6}{15} = \frac{8}{15} + \frac{12}{15} = \frac{20}{15} = \frac{4}{3}
X^2の期待値E(X^2)は、
E(X2)=02×115+12×815+22×615=815+2415=3215E(X^2) = 0^2 \times \frac{1}{15} + 1^2 \times \frac{8}{15} + 2^2 \times \frac{6}{15} = \frac{8}{15} + \frac{24}{15} = \frac{32}{15}
Xの分散V(X)は、
V(X)=E(X2)(E(X))2=3215(43)2=3215169=968045=1645V(X) = E(X^2) - (E(X))^2 = \frac{32}{15} - (\frac{4}{3})^2 = \frac{32}{15} - \frac{16}{9} = \frac{96 - 80}{45} = \frac{16}{45}
Xの標準偏差σ(X)は、
σ(X)=V(X)=1645=445=435=4515\sigma(X) = \sqrt{V(X)} = \sqrt{\frac{16}{45}} = \frac{4}{\sqrt{45}} = \frac{4}{3\sqrt{5}} = \frac{4\sqrt{5}}{15}

3. 最終的な答え

4515\frac{4\sqrt{5}}{15}

「確率論・統計学」の関連問題

A, Bの2人がじゃんけんをして、どちらかが3回先に勝ったところで止めるゲームを考える。引き分けはないものとすると、勝負の分かれ方は何通りあるかを求める問題です。

確率組み合わせ場合の数
2025/5/10

男子6人と女子4人が円形に並ぶとき、女子4人が隣り合う並び方は何通りあるか求めます。

順列組み合わせ円順列
2025/5/10

大小2つのサイコロを振ったとき、出た目の和が3の倍数になる場合の数を求める。

確率サイコロ場合の数確率分布
2025/5/10

大小2つのサイコロを振ったとき、出た目の差が奇数になる場合の数を求める問題です。

確率サイコロ場合の数期待値
2025/5/10

大小2つのサイコロを振ったとき、出た目の和が10以上になる場合の数を求める問題です。

確率サイコロ場合の数
2025/5/10

大小2つのサイコロを振ったとき、出た目の和が6または8になる場合の数を求める。

確率サイコロ場合の数組み合わせ
2025/5/10

大小2つのサイコロを振ったとき、出た目の差が3以上になる場合の数を求める問題です。

確率サイコロ組み合わせ
2025/5/10

大小2つのサイコロを同時に投げたとき、出る目の数の積が6になる場合の数を求める。

確率サイコロ場合の数組み合わせ
2025/5/10

大小2つのサイコロを同時に投げたとき、出る目の数の差が3になる場合の数を求めます。

確率場合の数サイコロ
2025/5/10

大小2つのサイコロを同時に投げたとき、出る目の数の和が6になる場合の数を求める問題です。

確率サイコロ場合の数組み合わせ
2025/5/10