1ビットの2進数A、Bと下位ビットからの桁上がりXを足し合わせ、1ビットの和Sと桁上がりCを計算するフルアダーの真理値表を完成させる問題です。真理値表の(ア)から(カ)に当てはまる数字を求めます。

離散数学論理回路真理値表フルアダーXORANDOR
2025/6/23

1. 問題の内容

1ビットの2進数A、Bと下位ビットからの桁上がりXを足し合わせ、1ビットの和Sと桁上がりCを計算するフルアダーの真理値表を完成させる問題です。真理値表の(ア)から(カ)に当てはまる数字を求めます。

2. 解き方の手順

フルアダーは、入力A、B、X(下位からの桁上がり)を受け取り、和Sと桁上がりCを出力します。
SはA、B、Xの排他的論理和(XOR)で求められます。
Cは(A AND B) OR (A AND X) OR (B AND X)で求められます。
真理値表の各行について、A、B、Xの値を足し合わせてSとCを計算します。
(ア): A=0, B=0, X=1の場合
S=ABX=001=1S = A \oplus B \oplus X = 0 \oplus 0 \oplus 1 = 1
C=(AB)(AX)(BX)=(00)(01)(01)=000=0C = (A \land B) \lor (A \land X) \lor (B \land X) = (0 \land 0) \lor (0 \land 1) \lor (0 \land 1) = 0 \lor 0 \lor 0 = 0
したがって、(ア)は0
(イ)と(ウ): A=0, B=1, X=1の場合
S=ABX=011=0S = A \oplus B \oplus X = 0 \oplus 1 \oplus 1 = 0
C=(AB)(AX)(BX)=(01)(01)(11)=001=1C = (A \land B) \lor (A \land X) \lor (B \land X) = (0 \land 1) \lor (0 \land 1) \lor (1 \land 1) = 0 \lor 0 \lor 1 = 1
したがって、(イ)は0、(ウ)は1
(エ): A=1, B=0, X=1の場合
S=ABX=101=0S = A \oplus B \oplus X = 1 \oplus 0 \oplus 1 = 0
C=(AB)(AX)(BX)=(10)(11)(01)=010=1C = (A \land B) \lor (A \land X) \lor (B \land X) = (1 \land 0) \lor (1 \land 1) \lor (0 \land 1) = 0 \lor 1 \lor 0 = 1
したがって、(エ)は1
(オ): A=1, B=1, X=0の場合
S=ABX=110=0S = A \oplus B \oplus X = 1 \oplus 1 \oplus 0 = 0
C=(AB)(AX)(BX)=(11)(10)(10)=100=1C = (A \land B) \lor (A \land X) \lor (B \land X) = (1 \land 1) \lor (1 \land 0) \lor (1 \land 0) = 1 \lor 0 \lor 0 = 1
したがって、(オ)は1
(カ): A=1, B=1, X=1の場合
S=ABX=111=1S = A \oplus B \oplus X = 1 \oplus 1 \oplus 1 = 1
C=(AB)(AX)(BX)=(11)(11)(11)=111=1C = (A \land B) \lor (A \land X) \lor (B \land X) = (1 \land 1) \lor (1 \land 1) \lor (1 \land 1) = 1 \lor 1 \lor 1 = 1
したがって、(カ)は1

3. 最終的な答え

(ア) 0
(イ) 0
(ウ) 1
(エ) 1
(オ) 1
(カ) 1

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