与えられた複素数 $-\frac{1}{2} - j\frac{\sqrt{3}}{2}$ を計算します。ここで、$j$ は虚数単位を表します。複素数の計算結果を求めます。

代数学複素数極形式オイラーの公式三角関数
2025/6/23

1. 問題の内容

与えられた複素数 12j32-\frac{1}{2} - j\frac{\sqrt{3}}{2} を計算します。ここで、jj は虚数単位を表します。複素数の計算結果を求めます。

2. 解き方の手順

与えられた複素数は極形式に変換することで、簡単に答えを求めることができます。複素数 z=x+jyz = x + jy を極形式 rejθr e^{j\theta} で表すと、
r=x2+y2r = \sqrt{x^2 + y^2} および θ=arctan(yx)\theta = \arctan\left(\frac{y}{x}\right) となります。
この問題の場合、x=12x = -\frac{1}{2} および y=32y = -\frac{\sqrt{3}}{2} です。
まず、rr を計算します。
r=(12)2+(32)2=14+34=44=1=1r = \sqrt{\left(-\frac{1}{2}\right)^2 + \left(-\frac{\sqrt{3}}{2}\right)^2} = \sqrt{\frac{1}{4} + \frac{3}{4}} = \sqrt{\frac{4}{4}} = \sqrt{1} = 1.
次に、θ\theta を計算します。
θ=arctan(3212)=arctan(3)\theta = \arctan\left(\frac{-\frac{\sqrt{3}}{2}}{-\frac{1}{2}}\right) = \arctan(\sqrt{3}) となります。
ただし、xxyy が共に負なので、θ\theta は第3象限の角となります。したがって、
θ=π+π3=4π3\theta = \pi + \frac{\pi}{3} = \frac{4\pi}{3} または θ=2π3\theta = -\frac{2\pi}{3} となります。
z=rejθ=1ej(2π3)=ej2π3=cos(2π3)+jsin(2π3)z = r e^{j\theta} = 1 e^{j\left(-\frac{2\pi}{3}\right)} = e^{-j\frac{2\pi}{3}} = \cos\left(-\frac{2\pi}{3}\right) + j \sin\left(-\frac{2\pi}{3}\right).
cos(2π3)=12\cos\left(-\frac{2\pi}{3}\right) = -\frac{1}{2}sin(2π3)=32\sin\left(-\frac{2\pi}{3}\right) = -\frac{\sqrt{3}}{2} なので、
z=12j32z = -\frac{1}{2} - j \frac{\sqrt{3}}{2}となります。
複素数 12j32-\frac{1}{2} - j\frac{\sqrt{3}}{2} は、ej2π3e^{-j\frac{2\pi}{3}} または ej4π3e^{j\frac{4\pi}{3}} と表現できます。これは、複素平面上で原点から距離1の点であり、実軸からの角度が 2π3-\frac{2\pi}{3} ラジアンまたは 4π3\frac{4\pi}{3} ラジアンの点です。

3. 最終的な答え

12j32=ej2π3=ej4π3 -\frac{1}{2} - j\frac{\sqrt{3}}{2} = e^{-j\frac{2\pi}{3}} = e^{j\frac{4\pi}{3}}

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