放物線 $y = x^2 - 1$ と直線 $y = ax + a - 3$ が異なる2点A, Bで交わっている。 (1) $a$ の取り得る値の範囲を求めよ。 (2) 線分ABの中点をMとする。$a$ が(1)で求めた範囲を動くとき、点Mの軌跡を求めよ。

代数学二次関数放物線直線交点判別式軌跡
2025/6/23

1. 問題の内容

放物線 y=x21y = x^2 - 1 と直線 y=ax+a3y = ax + a - 3 が異なる2点A, Bで交わっている。
(1) aa の取り得る値の範囲を求めよ。
(2) 線分ABの中点をMとする。aa が(1)で求めた範囲を動くとき、点Mの軌跡を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 放物線と直線の交点のx座標は、x21=ax+a3x^2 - 1 = ax + a - 3 を満たす。
これを整理すると、x2axa+2=0x^2 - ax - a + 2 = 0 となる。
放物線と直線が異なる2点で交わるためには、この2次方程式が異なる2つの実数解を持たなければならない。
判別式を DD とすると、D>0D > 0 である必要がある。
D=(a)24(1)(a+2)=a2+4a8>0D = (-a)^2 - 4(1)(-a + 2) = a^2 + 4a - 8 > 0
この不等式を解くために、a2+4a8=0a^2 + 4a - 8 = 0 の解を求める。
a=4±164(8)2=4±482=4±432=2±23a = \frac{-4 \pm \sqrt{16 - 4(-8)}}{2} = \frac{-4 \pm \sqrt{48}}{2} = \frac{-4 \pm 4\sqrt{3}}{2} = -2 \pm 2\sqrt{3}
したがって、a<223a < -2 - 2\sqrt{3} または a>2+23a > -2 + 2\sqrt{3}
(2) 2点A, Bのx座標をそれぞれ α,β\alpha, \beta とすると、α,β\alpha, \betax2axa+2=0x^2 - ax - a + 2 = 0 の解である。
解と係数の関係より、α+β=a\alpha + \beta = a である。
中点Mのx座標を xx とすると、x=α+β2=a2x = \frac{\alpha + \beta}{2} = \frac{a}{2} より、a=2xa = 2x である。
また、点Mのy座標を yy とすると、点Mは直線 y=ax+a3y = ax + a - 3 上にあるので、y=aα+β2+a3=ax+a3y = a \frac{\alpha + \beta}{2} + a - 3 = a x + a - 3 である。
a=2xa = 2x を代入すると、y=(2x)x+(2x)3=2x2+2x3y = (2x)x + (2x) - 3 = 2x^2 + 2x - 3
a<223a < -2 - 2\sqrt{3} または a>2+23a > -2 + 2\sqrt{3} より、2x<2232x < -2 - 2\sqrt{3} または 2x>2+232x > -2 + 2\sqrt{3} となる。
したがって、x<13x < -1 - \sqrt{3} または x>1+3x > -1 + \sqrt{3} である。

3. 最終的な答え

(1) a<223a < -2 - 2\sqrt{3} または a>2+23a > -2 + 2\sqrt{3}
(2) y=2x2+2x3y = 2x^2 + 2x - 3 (x<13x < -1 - \sqrt{3} または x>1+3x > -1 + \sqrt{3})

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