東西に5本、南北に6本の格子状の道がある。A地点からB地点へ最短距離で行く経路について、以下の2つの場合の数を求める問題です。 (1) どのような道順でも良い場合 (2) C地点を通る場合

離散数学組み合わせ経路問題格子状の道
2025/6/23
## 数学の問題

1. 問題の内容

東西に5本、南北に6本の格子状の道がある。A地点からB地点へ最短距離で行く経路について、以下の2つの場合の数を求める問題です。
(1) どのような道順でも良い場合
(2) C地点を通る場合

2. 解き方の手順

(1) どのような道順でも良い場合
AからBへ最短距離で行くには、東に4回、北に5回移動する必要があります。したがって、合計9回の移動のうち、どちらの方向に進むかを選ぶ組み合わせを考えれば良いです。
これは、9回の移動から東に進む4回を選ぶ組み合わせと同じなので、組み合わせの公式を用いて計算できます。
9C4=9!4!(94)!=9!4!5!=9×8×7×64×3×2×1=126_{9}C_{4} = \frac{9!}{4!(9-4)!} = \frac{9!}{4!5!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126
(2) C地点を通る場合
C地点を通る場合、AからCまでの経路数と、CからBまでの経路数をそれぞれ計算し、それらを掛け合わせることで求められます。
AからCへ最短距離で行くには、東に2回、北に2回移動する必要があります。したがって、合計4回の移動のうち、どちらの方向に進むかを選ぶ組み合わせを考えれば良いです。
4C2=4!2!(42)!=4!2!2!=4×32×1=6_{4}C_{2} = \frac{4!}{2!(4-2)!} = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6
CからBへ最短距離で行くには、東に2回、北に3回移動する必要があります。したがって、合計5回の移動のうち、どちらの方向に進むかを選ぶ組み合わせを考えれば良いです。
5C2=5!2!(52)!=5!2!3!=5×42×1=10_{5}C_{2} = \frac{5!}{2!(5-2)!} = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
したがって、C地点を通る経路の総数は、AからCまでの経路数とCからBまでの経路数を掛け合わせたものになります。
6×10=606 \times 10 = 60

3. 最終的な答え

(1) どのような道順でも良い場合:126通り
(2) Cを通る場合:60通り

「離散数学」の関連問題

(1) 6人を3つの部屋A, B, Cに、各部屋2人ずつ入れる方法は何通りあるか。 (2) 正七角形について、 (ア) 4個の頂点を結んでできる四角形の個数を求めよ。 (イ) 対角線の本数を求めよ。

組み合わせ順列組合せ場合の数多角形
2025/6/23

右図のような道があるとき、以下の問いに答えよ。 (1) AからBへ行く最短経路は何通りあるか。 (2) Cを通ってAからBへ行く最短経路は何通りあるか。 (3) Cを通らずにAからBへ行く最短経路は何...

組み合わせ最短経路場合の数
2025/6/23

集合 $\{a, b, c, d, e\}$ の部分集合の個数を求めよ。

集合部分集合組み合わせ
2025/6/23

8人を指定された人数構成のグループに分ける場合の数を求める問題です。 (1) A, B, C, Dの4つの組に、2人ずつ分ける。 (2) 2人ずつの4つの組に分ける。 (3) 3人、3人、2人の3つの...

組み合わせ順列場合の数二項係数
2025/6/23

男子5人(A, B, C, D, E)と女子3人(F, G, H)の計8人が1列に並ぶとき、以下の問いに答える。 (1) AとBが隣り合うような並び方は何通りあるか。 (2) AとBの間にちょうど2人...

順列組み合わせ場合の数数え上げ
2025/6/23

12人を指定された人数構成のグループに分ける場合の数を求める問題です。 (1) A, B, C の3つの組に、4人ずつ分ける。 (2) 4人ずつの3つのグループに分ける。 (3) 5人、4人、3人の3...

組み合わせ場合の数順列
2025/6/23

問題は、集合、場合の数、順列・組み合わせなどに関する10個の小問から構成されています。具体的には、集合の要素の個数を求めたり、さいころの目の出方、人の選び方、正の約数の総和、果物の買い方、文字列の作り...

場合の数組み合わせ順列集合約数円順列重複組み合わせ
2025/6/23

全体集合$U$を15以下の自然数全体の集合とし、部分集合$A = \{1, 2, 4, 7, 8, 9, 12, 15\}$、$B = \{1, 3, 5, 6, 8, 14\}$について、$n(A ...

集合集合演算補集合要素数
2025/6/23

互いに異なる6個の薬品を3つのグループに分ける方法の数を、以下の3つの場合にそれぞれ求める問題です。 (1) 1個、2個、3個のグループに分ける場合 (2) 1個、1個、4個のグループに分ける場合 (...

組み合わせ場合の数分割
2025/6/23

12人を指定された人数でグループ分けする方法の数を求める問題です。 (1) A, B, Cの3つの組に、4人ずつ分ける。 (2) 4人ずつの3つのグループに分ける。 (3) 5人, 4人, 3人の3つ...

組み合わせ場合の数順列
2025/6/23