$a$ を正の定数とするとき、関数 $y=2x^2-2x$ ($0 \le x \le a$) の最大値と、そのときの $x$ の値を求めよ。また、関数 $y=2x^2-2x$ ($0 \le x \le a$) の最小値と、そのときの $x$ の値を求めよ。

代数学二次関数最大値最小値場合分け平方完成
2025/6/23

1. 問題の内容

aa を正の定数とするとき、関数 y=2x22xy=2x^2-2x (0xa0 \le x \le a) の最大値と、そのときの xx の値を求めよ。また、関数 y=2x22xy=2x^2-2x (0xa0 \le x \le a) の最小値と、そのときの xx の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数 y=2x22xy = 2x^2 - 2x を平方完成します。
y=2(x2x)y = 2(x^2 - x)
y=2(x2x+1414)y = 2(x^2 - x + \frac{1}{4} - \frac{1}{4})
y=2(x12)212y = 2(x - \frac{1}{2})^2 - \frac{1}{2}
したがって、この2次関数の頂点は (12,12)(\frac{1}{2}, -\frac{1}{2}) です。グラフは下に凸の放物線です。
(1) 最大値を求める。
場合分けをします。0xa0 \le x \le a の範囲で考えます。
(i) 0<a<10 < a < 1 のとき:
x=0x=0 のとき、y=0y=0 であり、x=ax=a のとき、y=2a22ay = 2a^2 - 2a です。
x=0x=0x=ax=a の大小関係を調べます。
2a22a0=2a(a1)2a^2 - 2a - 0 = 2a(a-1)
0<a<10 < a < 1 なので、a1<0a-1 < 0 より 2a(a1)<02a(a-1) < 0 となります。
したがって、x=0x=0 のとき最大値 00 をとります。
(ii) a=1a=1 のとき:
x=0x=0 のとき、y=0y=0 であり、x=1x=1 のとき、y=2(1)22(1)=0y = 2(1)^2 - 2(1) = 0 です。
x=0,1x=0,1のとき、最大値は0です。
(iii) a>1a > 1 のとき:
x=ax=a のとき、y=2a22ay = 2a^2 - 2a であり、x=0x=0 のとき、y=0y=0 です。
2a22a0=2a(a1)2a^2 - 2a - 0 = 2a(a-1)
a>1a > 1 なので、a1>0a-1 > 0 より 2a(a1)>02a(a-1) > 0 となります。
したがって、x=ax=a のとき最大値 2a22a2a^2 - 2a をとります。
(2) 最小値を求める。
(i) 0<a120 < a \le \frac{1}{2} のとき:
定義域 0xa0 \le x \le a が頂点の xx 座標 12\frac{1}{2} を含まないので、x=ax=a のときに最小値をとります。
x=ax=a のとき、y=2a22ay = 2a^2 - 2a です。
(ii) a>12a > \frac{1}{2} のとき:
定義域 0xa0 \le x \le a が頂点の xx 座標 12\frac{1}{2} を含むので、x=12x=\frac{1}{2} のときに最小値をとります。
x=12x=\frac{1}{2} のとき、y=12y = -\frac{1}{2} です。

3. 最終的な答え

最大値:
0<a10 < a \le 1 のとき、x=0x=0 で最大値 00
a>1a > 1 のとき、x=ax=a で最大値 2a22a2a^2 - 2a
最小値:
0<a120 < a \le \frac{1}{2} のとき、x=ax=a で最小値 2a22a2a^2 - 2a
a>12a > \frac{1}{2} のとき、x=12x=\frac{1}{2} で最小値 12-\frac{1}{2}

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