袋の中に番号1, 2, 3, 4, 5の玉が入っており、それぞれの個数は3個、2個、3個、1個、1個です。この袋から玉を1つ取り出したときの番号を確率変数 $X$ とします。$X$ の確率分布が与えられており、期待値 $E(X) = \frac{25}{10}$ が与えられています。このとき、$X$ の標準偏差を求める問題です。

確率論・統計学確率分布期待値標準偏差分散確率変数
2025/3/29

1. 問題の内容

袋の中に番号1, 2, 3, 4, 5の玉が入っており、それぞれの個数は3個、2個、3個、1個、1個です。この袋から玉を1つ取り出したときの番号を確率変数 XX とします。XX の確率分布が与えられており、期待値 E(X)=2510E(X) = \frac{25}{10} が与えられています。このとき、XX の標準偏差を求める問題です。

2. 解き方の手順

標準偏差 σ\sigma は、分散 V(X)V(X) の平方根で表されます。
σ=V(X)\sigma = \sqrt{V(X)}
分散 V(X)V(X) は、V(X)=E(X2)(E(X))2V(X) = E(X^2) - (E(X))^2 で計算できます。
まず、E(X2)E(X^2) を計算します。
E(X2)=i=15xi2P(X=xi)E(X^2) = \sum_{i=1}^5 x_i^2 P(X=x_i)
E(X2)=12310+22210+32310+42110+52110E(X^2) = 1^2 \cdot \frac{3}{10} + 2^2 \cdot \frac{2}{10} + 3^2 \cdot \frac{3}{10} + 4^2 \cdot \frac{1}{10} + 5^2 \cdot \frac{1}{10}
E(X2)=310+810+2710+1610+2510E(X^2) = \frac{3}{10} + \frac{8}{10} + \frac{27}{10} + \frac{16}{10} + \frac{25}{10}
E(X2)=7910E(X^2) = \frac{79}{10}
次に、(E(X))2(E(X))^2 を計算します。
(E(X))2=(2510)2=625100=254(E(X))^2 = (\frac{25}{10})^2 = \frac{625}{100} = \frac{25}{4}
分散 V(X)V(X) を計算します。
V(X)=E(X2)(E(X))2=7910625100=790100625100=165100=3320V(X) = E(X^2) - (E(X))^2 = \frac{79}{10} - \frac{625}{100} = \frac{790}{100} - \frac{625}{100} = \frac{165}{100} = \frac{33}{20}
標準偏差 σ\sigma を計算します。
σ=V(X)=3320=3320=3320=3325=335255=16510\sigma = \sqrt{V(X)} = \sqrt{\frac{33}{20}} = \sqrt{\frac{33}{20}} = \frac{\sqrt{33}}{\sqrt{20}} = \frac{\sqrt{33}}{2\sqrt{5}} = \frac{\sqrt{33}\sqrt{5}}{2\sqrt{5}\sqrt{5}} = \frac{\sqrt{165}}{10}

3. 最終的な答え

16510\frac{\sqrt{165}}{10}

「確率論・統計学」の関連問題

確率変数 $X$ の分散が $\frac{5}{36}$ であるとき、確率変数 $Y = 2X - 3$ の分散を求めます。

確率変数分散線形変換確率
2025/4/10

52枚のトランプから、2人がそれぞれ1枚ずつ引くゲームにおいて、相手がハートの10を引いたことが分かっている。このとき、自分が勝つ確率を求める問題です。ただし、数字が大きい方が勝ちで、同じ数字の場合は...

確率トランプ条件付き確率
2025/4/9

袋の中に8個の玉が入っており、そのうち7個が赤玉、1個が白玉である。この中から3個の玉を取り出すとき、白玉が含まれる確率を求める。

確率組み合わせ余事象
2025/4/9

8本中4本が当たりのくじを3回引くとき、少なくとも1回当たりが出る確率を求めよ。ただし、引いたくじは元に戻さない。

確率くじ引き条件付き確率
2025/4/9

10本のくじの中に当たりくじが2本入っている。A, B, Cの3人がこの順に1本ずつくじを引くとき、BまたはCが当たりを引く確率を求めよ。ただし、一度引いたくじは元に戻さないものとする。

確率条件付き確率余事象
2025/4/9

サイコロを5回連続で振り、出た目を全て掛け合わせたとき、答えが偶数になる確率を求めよ。

確率サイコロ事象独立試行
2025/4/9

3つのサイコロを同時に振ったとき、少なくとも1つは6の目が出る確率を求める。

確率サイコロ余事象確率計算
2025/4/9

10本のくじの中に当たりくじが3本入っている。A, B, Cの3人がこの順に1本ずつ引くとき、AまたはBが当たりを引く確率を求める。ただし、一度引いたくじは元に戻さない。

確率条件付き確率くじ引き
2025/4/9

ハートとスペードのそれぞれ1から13までのカード、計26枚のカードがある。この26枚から2枚のカードを引くとき、2枚が同じマークであるか、2枚の数字の和が22以上である確率を求めよ。

確率組み合わせカード
2025/4/9

ハートとスペードの1から13までのカード(合計26枚)から2枚を引くとき、2枚が同じマークであるか、または2枚の数字の和が22以上になる確率を求める。

確率組み合わせ事象確率の加法定理
2025/4/9