関数 $y = 2x^2 + 4ax$ (ただし、$0 \le x \le 2$) の最大値と最小値を、以下の5つの場合についてそれぞれ求めよ。 (1) $a \le -2$ (2) $-2 < a < -1$ (3) $a = -1$ (4) $-1 < a < 0$ (5) $a \ge 0$

代数学二次関数最大値最小値定義域場合分け
2025/6/23

1. 問題の内容

関数 y=2x2+4axy = 2x^2 + 4ax (ただし、0x20 \le x \le 2) の最大値と最小値を、以下の5つの場合についてそれぞれ求めよ。
(1) a2a \le -2
(2) 2<a<1-2 < a < -1
(3) a=1a = -1
(4) 1<a<0-1 < a < 0
(5) a0a \ge 0

2. 解き方の手順

まず、関数 yy を平方完成する。
y=2x2+4ax=2(x2+2ax)=2(x2+2ax+a2a2)=2((x+a)2a2)=2(x+a)22a2y = 2x^2 + 4ax = 2(x^2 + 2ax) = 2(x^2 + 2ax + a^2 - a^2) = 2((x+a)^2 - a^2) = 2(x+a)^2 - 2a^2
したがって、軸は x=ax = -a である。定義域は 0x20 \le x \le 2 である。
(1) a2a \le -2 のとき、a2-a \ge 2 なので、軸は定義域の右側にある。よって、x=0x=0 で最大値、x=2x=2 で最小値をとる。
最大値: y(0)=2(0)2+4a(0)=0y(0) = 2(0)^2 + 4a(0) = 0
最小値: y(2)=2(2)2+4a(2)=8+8ay(2) = 2(2)^2 + 4a(2) = 8 + 8a
(2) 2<a<1-2 < a < -1 のとき、1<a<21 < -a < 2 なので、軸は定義域の内部にある。よって、x=0x = 0 で最大値、x=ax=-a で最小値をとる。
最大値: y(0)=0y(0) = 0
最小値: y(a)=2(a)2+4a(a)=2a24a2=2a2y(-a) = 2(-a)^2 + 4a(-a) = 2a^2 - 4a^2 = -2a^2
(3) a=1a = -1 のとき、軸は x=1x = 1 で、定義域の内部にある。よって、x=0x=0 または x=2x=2 で最大値、x=1x=1 で最小値をとる。
最大値: y(0)=0y(0) = 0y(2)=2(2)2+4(1)(2)=88=0y(2) = 2(2)^2 + 4(-1)(2) = 8 - 8 = 0 より、最大値は0。
最小値: y(1)=2(1)2+4(1)(1)=24=2y(1) = 2(1)^2 + 4(-1)(1) = 2 - 4 = -2
(4) 1<a<0-1 < a < 0 のとき、0<a<10 < -a < 1 なので、軸は定義域の内部にある。よって、x=2x = 2 で最大値、x=ax=-a で最小値をとる。
最大値: y(2)=8+8ay(2) = 8 + 8a
最小値: y(a)=2a2y(-a) = -2a^2
(5) a0a \ge 0 のとき、a0-a \le 0 なので、軸は定義域の左側にある。よって、x=2x=2 で最大値、x=0x=0 で最小値をとる。
最大値: y(2)=8+8ay(2) = 8 + 8a
最小値: y(0)=0y(0) = 0

3. 最終的な答え

(1) a2a \le -2 のとき、最大値は0、最小値は 8+8a8+8a
(2) 2<a<1-2 < a < -1 のとき、最大値は0、最小値は 2a2-2a^2
(3) a=1a = -1 のとき、最大値は0、最小値は 2-2
(4) 1<a<0-1 < a < 0 のとき、最大値は 8+8a8+8a、最小値は 2a2-2a^2
(5) a0a \ge 0 のとき、最大値は 8+8a8+8a、最小値は 0

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