$\lim_{x\to \pi} \frac{1+\cos x}{(x-\pi)^2}$ を $x-\pi = \theta$ とおくことで求める。

解析学極限三角関数加法定理ロピタルの定理微積分
2025/6/23

1. 問題の内容

limxπ1+cosx(xπ)2\lim_{x\to \pi} \frac{1+\cos x}{(x-\pi)^2}xπ=θx-\pi = \theta とおくことで求める。

2. 解き方の手順

まず、xπ=θx - \pi = \theta とおく。すると、x=θ+πx = \theta + \pi となり、xπx \to \pi のとき θ0\theta \to 0 となる。
したがって、求める極限は
limθ01+cos(θ+π)θ2 \lim_{\theta \to 0} \frac{1+\cos(\theta+\pi)}{\theta^2}
と書き換えられる。
三角関数の加法定理より、cos(θ+π)=cosθcosπsinθsinπ=cosθ\cos(\theta+\pi) = \cos\theta\cos\pi - \sin\theta\sin\pi = -\cos\theta であるから、
limθ01cosθθ2 \lim_{\theta \to 0} \frac{1-\cos\theta}{\theta^2}
となる。
ここで、1cosθ=2sin2θ21-\cos\theta = 2\sin^2\frac{\theta}{2} であるから、
limθ02sin2θ2θ2 \lim_{\theta \to 0} \frac{2\sin^2\frac{\theta}{2}}{\theta^2}
となる。
θ2=t\frac{\theta}{2} = t とおくと θ=2t\theta = 2t となり、θ0\theta \to 0 のとき t0t \to 0 となるから、
limt02sin2t(2t)2=limt02sin2t4t2=limt012(sintt)2 \lim_{t \to 0} \frac{2\sin^2 t}{(2t)^2} = \lim_{t \to 0} \frac{2\sin^2 t}{4t^2} = \lim_{t \to 0} \frac{1}{2} \left(\frac{\sin t}{t}\right)^2
ここで、limt0sintt=1\lim_{t \to 0} \frac{\sin t}{t} = 1 であるから、
12(limt0sintt)2=12(1)2=12 \frac{1}{2} \left(\lim_{t \to 0} \frac{\sin t}{t}\right)^2 = \frac{1}{2} (1)^2 = \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

12\frac{1}{2}

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