確率変数 $Z$ が標準正規分布 $N(0, 1)$ に従うとき、$P(-0.5 \le Z)$ を求めなさい。

確率論・統計学確率正規分布確率変数
2025/3/29

1. 問題の内容

確率変数 ZZ が標準正規分布 N(0,1)N(0, 1) に従うとき、P(0.5Z)P(-0.5 \le Z) を求めなさい。

2. 解き方の手順

標準正規分布の確率を求める問題です。
P(0.5Z)P(-0.5 \le Z) は、ZZ が -0.5 以上になる確率を表します。
標準正規分布表を利用するか、または標準正規分布の性質を利用して計算します。
標準正規分布の確率密度関数は原点について対称なので、P(0.5Z)P(-0.5 \le Z) を求めるには、まず P(Z0.5)P(Z \le 0.5) を求めます。
標準正規分布表から、P(0Z0.5)P(0 \le Z \le 0.5) の値を読み取ることができます。一般的に標準正規分布表には、P(0Zz)P(0 \le Z \le z) の値が載っています。
P(Z0.5)=P(Z0)+P(0Z0.5)P(Z \le 0.5) = P(Z \le 0) + P(0 \le Z \le 0.5)
標準正規分布の性質より、P(Z0)=0.5P(Z \le 0) = 0.5 です。
標準正規分布表から P(0Z0.5)0.1915P(0 \le Z \le 0.5) \approx 0.1915 であることがわかります。
したがって、P(Z0.5)=0.5+0.1915=0.6915P(Z \le 0.5) = 0.5 + 0.1915 = 0.6915 です。
ここで、P(Z0.5)=P(Z0.5)P(Z \ge -0.5) = P(Z \le 0.5) であることを利用します。
したがって、P(0.5Z)=1P(Z<0.5)=1(1P(Z0.5))=P(Z0.5)P(-0.5 \le Z) = 1 - P(Z < -0.5) = 1 - (1 - P(Z \le 0.5)) = P(Z \le 0.5)です。
もしくは、P(0.5Z)=P(0.5Z0)+P(0Z)P(-0.5 \le Z) = P(-0.5 \le Z \le 0) + P(0 \le Z)
P(0.5Z0)=P(0Z0.5)=0.1915P(-0.5 \le Z \le 0) = P(0 \le Z \le 0.5) = 0.1915
P(0Z)=0.5P(0 \le Z) = 0.5
したがって、P(0.5Z)=P(Z0.5)=0.5+0.1915=0.6915P(-0.5 \le Z) = P(Z \le 0.5) = 0.5 + 0.1915 = 0.6915 です。

3. 最終的な答え

0. 6915

「確率論・統計学」の関連問題

$x$ と $y$ の相関係数が $-0.9$ の散布図として適切なものを、選択肢の 1 から 4 の中から選びます。

相関係数散布図相関
2025/4/11

7人の生徒の英語のテストの得点が、6, 7, 8, 4, 5, 2, 10である。7人の得点の平均点は6点であることが与えられている。このとき、英語の得点の分散を求める。

分散統計平均データの分析
2025/4/11

20本のくじの中に当たりくじが5本入っています。A, Bの2人がこの順に1本ずつくじを引きます。引いたくじは元に戻しません。 このとき、以下の確率を求めます。 * Aが当たる確率 * Aが外れ、Bが当...

確率条件付き確率くじ引き
2025/4/10

袋Aには赤玉3個、白玉5個が入っており、袋Bには赤玉4個、白玉4個が入っている。それぞれの袋から玉を1個ずつ取り出すとき、両方とも赤玉が出る確率を求める問題です。

確率事象独立事象組み合わせ
2025/4/10

20本のくじの中に当たりくじが5本ある。A, Bの2人がこの順に1本ずつくじを引く。引いたくじは元に戻さない。このとき、Aが当たる確率、Aが外れてBが当たる確率、そしてBが当たる確率をそれぞれ求める。

確率条件付き確率くじ引き
2025/4/10

1つのサイコロを5回続けて投げるとき、奇数の目がちょうど4回出る確率と、4回以上出る確率を求める問題です。

確率二項分布サイコロ
2025/4/10

袋Aには赤玉3個、白玉5個が、袋Bには赤玉4個、白玉4個が入っている。それぞれの袋から玉を1個ずつ取り出すとき、両方とも赤玉が出る確率を求める問題です。

確率独立事象確率の乗法定理
2025/4/10

(1) 1から4までの整数が書かれた4枚のカードから2枚を同時に引くとき、引いたカードに書かれた数の和が3の倍数になる確率を求める。 (2) 袋の中に1, 1, 2, 3, 3, 4の数字が書かれた6...

確率組み合わせ条件付き確率
2025/4/10

赤球5個と白球3個が入った袋から、3個の球を同時に取り出すとき、取り出した3個の球が全て同じ色である確率を求める。

確率組み合わせ場合の数
2025/4/10

2科目の小テストに関する5人の生徒の得点データが与えられています。それぞれの科目の得点を変量 $x$ , $y$ とするとき、変量 $x$ , $y$ の相関係数を求める問題です。

相関係数統計データ分析標準偏差共分散
2025/4/10