2つの関数 $y = \log_2 x$ と $y = \log_3 x$ のグラフとして正しいものを選択する問題です。

解析学対数関数グラフ底の変換公式単調増加関数
2025/6/24

1. 問題の内容

2つの関数 y=log2xy = \log_2 xy=log3xy = \log_3 x のグラフとして正しいものを選択する問題です。

2. 解き方の手順

まず、対数関数の基本的な性質を確認します。
- 対数関数 y=logaxy = \log_a x は、a>1a > 1 のとき、xx が増加すると yy も増加する単調増加関数です。
- x=1x = 1 のとき、y=loga1=0y = \log_a 1 = 0 となるため、グラフは必ず点 (1,0)(1, 0) を通ります。
- 底 aa が大きいほど、同じ xx の値に対して yy の値は小さくなります。これは、底の変換公式から確認できます。
底の変換公式は以下です。
logax=logbxlogba\log_a x = \frac{\log_b x}{\log_b a}
特に、bb として自然対数の底 ee を選ぶと、
logax=lnxlna\log_a x = \frac{\ln x}{\ln a}
となります。この式から、aa が大きくなると、lna\ln a も大きくなるので、logax\log_a x の値は小さくなることが分かります。
したがって、y=log2xy = \log_2 xy=log3xy = \log_3 x のグラフを比較すると、y=log2xy = \log_2 x の方が y=log3xy = \log_3 x よりも大きい yy の値を取ります(x>1x>1の場合)。つまり、y=log2xy=\log_2 x のグラフは y=log3xy=\log_3 x のグラフよりも上に位置します。与えられたグラフでは、y=log2xy = \log_2 x のグラフが y=log3xy = \log_3 x のグラフよりも下に描画されているため、グラフのラベルが逆になっています。問題文からグラフは正しいものを選ぶとあるので、グラフ自体は問題なく、ラベルが逆になっている選択肢を選びます。

3. 最終的な答え

画像では、y=log3xy = \log_3 x のグラフが、y=log2xy = \log_2 x よりも上にある(yの値が大きい)。これは、x>1x>1の場合の対数関数の性質に反するので、与えられたグラフのラベルは、y=log2xy = \log_2 xy=log3xy = \log_3 x が入れ替わっています。
したがって、グラフ自体は正しいのですが、y=log2xy=\log_2 xy=log3xy=\log_3 xのラベルが間違っています。この問題は正しいグラフを選ぶ問題なので、もし選択肢が他に無いのであれば、与えられたグラフが答えとなります。

「解析学」の関連問題

与えられた三角関数の式を $r\sin(\theta + \alpha)$ の形に変形する問題です。ただし、$r > 0$ かつ $-\pi < \alpha < \pi$ という条件が与えられていま...

三角関数三角関数の合成加法定理
2025/6/25

与えられた積分を計算します。問題は以下の通りです。 $\int \frac{x}{e^{x^2 - 1}} dx$

積分置換積分指数関数
2025/6/25

与えられた積分を計算します。問題は次の通りです。 $\int \frac{x}{\sqrt{x^2+1}} dx$

積分置換積分
2025/6/25

与えられた積分 $\int \frac{x^2}{x^3 - 2} dx$ を計算します。

積分置換積分不定積分
2025/6/25

関数 $f(x, y) = (x - y) \log |1 + 3x + 2y|$ をマクローリン展開します。ただし、$|3x + 2y| < 1$とします。

マクローリン展開多変数関数級数展開対数関数
2025/6/25

与えられた積分 $\int \frac{3x}{\sqrt{1-3x}}dx$ を計算する。ヒントとして、$t = 1 - 3x$ の変数変換が与えられている。

積分変数変換不定積分
2025/6/25

関数 $f(x, y) = 4(x^2 + y^2) \cos^3(x + 2y)$ をマクローリン展開する。

多変数関数マクローリン展開偏微分テイラー展開
2025/6/25

与えられた積分 $\int \frac{\cos x}{a \cos x + b \sin x} dx$ を計算し、その結果が与えられた式に等しいことを確認する問題です。与えられた式は $\frac{...

積分三角関数積分計算定積分置換積分
2025/6/25

関数 $f(x, y) = 4(x^2 + y^2) \cos^3(x+2y)$ をマクローリン展開します。

多変数関数マクローリン展開偏微分
2025/6/25

関数 $f(x, y) = 4(x^2 + y^2) \cos^3(x + 2y)$ をマクローリン展開する。

マクローリン展開多変数関数偏微分
2025/6/25