1. 問題の内容
2つの関数 と のグラフとして正しいものを選択する問題です。
2. 解き方の手順
まず、対数関数の基本的な性質を確認します。
- 対数関数 は、 のとき、 が増加すると も増加する単調増加関数です。
- のとき、 となるため、グラフは必ず点 を通ります。
- 底 が大きいほど、同じ の値に対して の値は小さくなります。これは、底の変換公式から確認できます。
底の変換公式は以下です。
特に、 として自然対数の底 を選ぶと、
となります。この式から、 が大きくなると、 も大きくなるので、 の値は小さくなることが分かります。
したがって、 と のグラフを比較すると、 の方が よりも大きい の値を取ります(の場合)。つまり、 のグラフは のグラフよりも上に位置します。与えられたグラフでは、 のグラフが のグラフよりも下に描画されているため、グラフのラベルが逆になっています。問題文からグラフは正しいものを選ぶとあるので、グラフ自体は問題なく、ラベルが逆になっている選択肢を選びます。
3. 最終的な答え
画像では、 のグラフが、 よりも上にある(yの値が大きい)。これは、の場合の対数関数の性質に反するので、与えられたグラフのラベルは、 と が入れ替わっています。
したがって、グラフ自体は正しいのですが、とのラベルが間違っています。この問題は正しいグラフを選ぶ問題なので、もし選択肢が他に無いのであれば、与えられたグラフが答えとなります。