与えられた微分方程式 $m\frac{d^2x}{dt^2} = -k(x+l_0) - mg$ を解く問題です。ここで、$m, k, l_0, g$ は定数です。

解析学微分方程式線形微分方程式定数係数一般解同次方程式非同次方程式
2025/6/24

1. 問題の内容

与えられた微分方程式 md2xdt2=k(x+l0)mgm\frac{d^2x}{dt^2} = -k(x+l_0) - mg を解く問題です。ここで、m,k,l0,gm, k, l_0, g は定数です。

2. 解き方の手順

まず、微分方程式を整理します。
md2xdt2=kxkl0mgm\frac{d^2x}{dt^2} = -kx - kl_0 - mg
md2xdt2+kx=kl0mgm\frac{d^2x}{dt^2} + kx = -kl_0 - mg
次に、定数項を右辺にまとめた非同次線形2階微分方程式を解きます。
まずは同次方程式を解きます。
md2xdt2+kx=0m\frac{d^2x}{dt^2} + kx = 0
特性方程式は mr2+k=0mr^2 + k = 0 となります。
r2=kmr^2 = -\frac{k}{m}
r=±ikmr = \pm i\sqrt{\frac{k}{m}}
同次方程式の一般解は、
xh(t)=c1cos(kmt)+c2sin(kmt)x_h(t) = c_1\cos(\sqrt{\frac{k}{m}}t) + c_2\sin(\sqrt{\frac{k}{m}}t)
次に、非同次方程式の特殊解を求めます。
右辺が定数なので、xp=Ax_p = A (Aは定数) と仮定します。
d2xpdt2=0\frac{d^2x_p}{dt^2} = 0
m(0)+kA=kl0mgm(0) + kA = -kl_0 - mg
kA=kl0mgkA = -kl_0 - mg
A=l0mgkA = -l_0 - \frac{mg}{k}
したがって特殊解は xp(t)=l0mgkx_p(t) = -l_0 - \frac{mg}{k}
一般解は、同次方程式の解と特殊解の和で与えられます。
x(t)=xh(t)+xp(t)x(t) = x_h(t) + x_p(t)
x(t)=c1cos(kmt)+c2sin(kmt)l0mgkx(t) = c_1\cos(\sqrt{\frac{k}{m}}t) + c_2\sin(\sqrt{\frac{k}{m}}t) - l_0 - \frac{mg}{k}

3. 最終的な答え

x(t)=c1cos(kmt)+c2sin(kmt)l0mgkx(t) = c_1\cos(\sqrt{\frac{k}{m}}t) + c_2\sin(\sqrt{\frac{k}{m}}t) - l_0 - \frac{mg}{k}

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