$V = \mathbb{R}^3$ の部分空間 $W_1, W_2$ が与えられたとき、$V = W_1 \oplus W_2$ が成り立つことを示す問題です。ここで、$W_1$ と $W_2$ の定義は問題ごとに異なります。$V = W_1 \oplus W_2$ であることを示すには、次の2つの条件を満たすことを示す必要があります。 (1) $V = W_1 + W_2$ (すなわち、任意の $v \in V$ に対して、$v = w_1 + w_2$ となる $w_1 \in W_1$ と $w_2 \in W_2$ が存在する) (2) $W_1 \cap W_2 = \{0\}$ ここでは、問題(1)のみを解きます。 問題(1): $W_1 = \{a \begin{bmatrix} 1 \\ 1+b \\ -1 \end{bmatrix} + b \begin{bmatrix} 0 \\ 1 \\ 1 \end{bmatrix} \mid a, b \in \mathbb{R} \}, W_2 = \{c \begin{bmatrix} 0 \\ 1 \\ 0 \end{bmatrix} \mid c \in \mathbb{R} \}$
2025/6/24
1. 問題の内容
の部分空間 が与えられたとき、 が成り立つことを示す問題です。ここで、 と の定義は問題ごとに異なります。 であることを示すには、次の2つの条件を満たすことを示す必要があります。
(1) (すなわち、任意の に対して、 となる と が存在する)
(2)
ここでは、問題(1)のみを解きます。
問題(1):
2. 解き方の手順
(1) と の和 が と一致することを示す。つまり、任意のベクトル に対して、 となる と が存在することを示す。
より、
これにより、次の連立方程式を得る。
これから、, ,
したがって、任意の に対して、 が存在するので、 が成り立つ。
(2) であることを示す。つまり、 ならば、 であることを示す。
より、
より、
よって、
これにより、次の連立方程式を得る。
かつ より、 。したがって、
よって、 であるため、 が成り立つ。
(1)と(2)より、 が成り立つ。