$x^4 - 9$ を係数の範囲が有理数、実数、複素数のそれぞれの場合で因数分解する問題です。

代数学因数分解多項式複素数実数有理数
2025/6/24

1. 問題の内容

x49x^4 - 9 を係数の範囲が有理数、実数、複素数のそれぞれの場合で因数分解する問題です。

2. 解き方の手順

まず、x49x^4 - 9 を因数分解します。
x49=(x2)232=(x23)(x2+3)x^4 - 9 = (x^2)^2 - 3^2 = (x^2 - 3)(x^2 + 3)
有理数の範囲では、x23x^2-3x2+3x^2+3もこれ以上因数分解できません。したがって、
x49=(x23)(x2+3)x^4 - 9 = (x^2 - 3)(x^2 + 3)
次に、実数の範囲で考えます。
x23=0x^2 - 3 = 0 を解くと x=±3x = \pm\sqrt{3} となります。
したがって、x23=(x3)(x+3)x^2 - 3 = (x - \sqrt{3})(x + \sqrt{3}) と因数分解できます。
また、x2+3=0x^2 + 3 = 0 を解くと x=±3=±i3x = \pm\sqrt{-3} = \pm i\sqrt{3} となり、これは実数解ではないため、x2+3x^2+3は実数の範囲では因数分解できません。
したがって、
x49=(x3)(x+3)(x2+3)x^4 - 9 = (x - \sqrt{3})(x + \sqrt{3})(x^2 + 3)
最後に、複素数の範囲で考えます。
x2+3=0x^2 + 3 = 0 を解くと x=±i3x = \pm i\sqrt{3} となります。
したがって、x2+3=(xi3)(x+i3)x^2 + 3 = (x - i\sqrt{3})(x + i\sqrt{3}) と因数分解できます。
したがって、
x49=(x3)(x+3)(xi3)(x+i3)x^4 - 9 = (x - \sqrt{3})(x + \sqrt{3})(x - i\sqrt{3})(x + i\sqrt{3})

3. 最終的な答え

有理数: (x23)(x2+3)(x^2 - 3)(x^2 + 3)
実数: (x3)(x+3)(x2+3)(x - \sqrt{3})(x + \sqrt{3})(x^2 + 3)
複素数: (x3)(x+3)(xi3)(x+i3)(x - \sqrt{3})(x + \sqrt{3})(x - i\sqrt{3})(x + i\sqrt{3})

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