与えられた対称行列 A, B, C, D の定値性を判定する問題です。各行列の (1,1) 成分、行列式、固有値の符号、2次形式 $x^T A x$, $x^T B x$, $x^T C x$, $x^T D x$ の符号を判断し、それに基づいて行列の定値性を決定します。

代数学線形代数行列定値性固有値2次形式対称行列
2025/6/24

1. 問題の内容

与えられた対称行列 A, B, C, D の定値性を判定する問題です。各行列の (1,1) 成分、行列式、固有値の符号、2次形式 xTAxx^T A x, xTBxx^T B x, xTCxx^T C x, xTDxx^T D x の符号を判断し、それに基づいて行列の定値性を決定します。

2. 解き方の手順

各行列について、以下の手順で定値性を判断します。
(A)
* (1,1) 成分は -3, 行列式 A|A| は 14。
* (1,1) 成分が負で、行列式が正なので、固有値は負と正です。
* 固有値の符号が異符号であるから、Aは不定値です。
* 2次形式 xTAxx^T A x の符号は不定値です。
(B)
* (1,1) 成分は 3, 行列式 B|B| は 0。
* 行列式が 0 なので、固有値に 0 が含まれます。
* (1,1) 成分が正なので、残りの固有値は正です。よって、半正定値です。
* 2次形式 xTBxx^T B x の符号は非負です。
(C)
* (1,1) 成分は 4, 行列式 C|C| を計算します。
C=(4)(7)(2)(2)=284=24|C| = (4)(7) - (-2)(-2) = 28 - 4 = 24
* (1,1) 成分が正で、行列式も正なので、固有値は両方とも正です。
* 正定値です。
* 2次形式 xTCxx^T C x の符号は正です。
(D)
* (1,1) 成分は 8, 行列式 D|D| は -12。
* (1,1) 成分が正で、行列式が負なので、固有値は異符号です。
* 不定値です。
* 2次形式 xTDxx^T D x の符号は不定値です。

3. 最終的な答え

Aの固有値は異符号であり、Aは不定値です。2次形式x'Axの符号は不定値です。
Bの固有値は零を含み、Bは半正定値です。2次形式x'Bxの符号は非負です。
Cの(1,1)成分は4, |C|は24です。Cの固有値は正であり、Cは正定値です。2次形式x'Cxの符号は正です。
Dの(1,1)成分は8, |D|は-12です。Dの固有値は異符号であり、Dは不定値です。2次形式x'Dxの符号は一定でないです。

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