2次関数 $y = kx^2 + 4kx + k^2$ の値域が $y \le 2$ であるとき、定数 $k$ の値を求める。

代数学二次関数平方完成最大値二次不等式
2025/6/24

1. 問題の内容

2次関数 y=kx2+4kx+k2y = kx^2 + 4kx + k^2 の値域が y2y \le 2 であるとき、定数 kk の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成します。
y=kx2+4kx+k2=k(x2+4x)+k2y = kx^2 + 4kx + k^2 = k(x^2 + 4x) + k^2
y=k(x2+4x+44)+k2=k(x+2)24k+k2y = k(x^2 + 4x + 4 - 4) + k^2 = k(x + 2)^2 - 4k + k^2
y=k(x+2)2+k24ky = k(x + 2)^2 + k^2 - 4k
2次関数の値域が y2y \le 2 であることから、以下の2つの条件が考えられます。
(i) k<0k < 0 のとき、上に凸のグラフとなり、頂点の yy 座標が最大値となります。したがって、k24k=2k^2 - 4k = 2 となります。
k24k2=0k^2 - 4k - 2 = 0
これを解の公式で解くと、
k=4±16+82=4±242=4±262=2±6k = \frac{4 \pm \sqrt{16 + 8}}{2} = \frac{4 \pm \sqrt{24}}{2} = \frac{4 \pm 2\sqrt{6}}{2} = 2 \pm \sqrt{6}
k<0k < 0 であるため、k=26k = 2 - \sqrt{6} となります。
(ii) k=0k = 0 のとき、y=0y = 0 となり、y2y \le 2 を満たします。したがって、k=0k = 0 は解の1つです。
(iii) k>0k>0のとき、下に凸のグラフとなるため、値域がy2y \le 2となることはありません。
したがって、(i)と(ii)より、k=26k = 2 - \sqrt{6} または k=0k = 0 となります。

3. 最終的な答え

k=26,0k = 2 - \sqrt{6}, 0

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