2つの不等式 $| |x-9| - 1 | \le 2$ (①)と $|x - 4| \le k$ (②)がある。ここで、$k$ は正の定数とする。 (1) 不等式①を解く。 (2) ①と②をともに満たす実数 $x$ が存在するように、$k$ の値の範囲を定める。 (3) ①の解が②の解に含まれるように、$k$ の値の範囲を定める。
2025/6/24
1. 問題の内容
2つの不等式 (①)と (②)がある。ここで、 は正の定数とする。
(1) 不等式①を解く。
(2) ①と②をともに満たす実数 が存在するように、 の値の範囲を定める。
(3) ①の解が②の解に含まれるように、 の値の範囲を定める。
2. 解き方の手順
(1) 不等式①を解く。
を解くには、まず絶対値記号を外す。
は常に成り立つので、 を解けばよい。
(2) ①と②をともに満たす実数 が存在するように、 の値の範囲を定める。
①の解は である。
②の解は から 、つまり である。
①と②をともに満たす実数 が存在するためには、 と の共通部分が存在する必要がある。
つまり、 かつ である必要がある。
より なので、 である。 は正の定数なので、 は常に満たされる。
より である。
したがって、。
(3) ①の解が②の解に含まれるように、 の値の範囲を定める。
①の解は である。
②の解は である。
①の解が②の解に含まれるためには、 かつ である必要がある。
より なので、。 は正の定数なので、 は常に満たされる。
より なので、 である。
したがって、。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)