$y = x^3(x-4)$ のグラフと異なる2点で接する直線の式を求める問題です。

代数学微分接線4次方程式因数分解係数比較
2025/6/24

1. 問題の内容

y=x3(x4)y = x^3(x-4) のグラフと異なる2点で接する直線の式を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、y=x3(x4)=x44x3y = x^3(x-4) = x^4 - 4x^3 とおきます。求める直線を y=ax+by = ax+b とします。
x44x3=ax+bx^4 - 4x^3 = ax+b
x44x3axb=0x^4 - 4x^3 - ax - b = 0
この4次方程式が2重解を2つ持つ条件を考えます。2つの接点のxx座標をα\alpha, β\betaとすると (αβ \alpha \ne \beta)、左辺は (xα)2(xβ)2(x-\alpha)^2(x-\beta)^2 と因数分解できるはずです。
(xα)2(xβ)2=(x22αx+α2)(x22βx+β2)=x42(α+β)x3+(α2+4αβ+β2)x22αβ(α+β)x+α2β2(x-\alpha)^2(x-\beta)^2 = (x^2 - 2\alpha x + \alpha^2)(x^2 - 2\beta x + \beta^2) = x^4 - 2(\alpha+\beta)x^3 + (\alpha^2 + 4\alpha\beta + \beta^2)x^2 - 2\alpha\beta(\alpha+\beta)x + \alpha^2\beta^2
係数を比較します。
x3x^3 の係数: 2(α+β)=4-2(\alpha+\beta) = -4 より、α+β=2\alpha+\beta = 2
x2x^2 の係数: α2+4αβ+β2=0\alpha^2 + 4\alpha\beta + \beta^2 = 0
xx の係数: 2αβ(α+β)=a-2\alpha\beta(\alpha+\beta) = -a
定数項: α2β2=b\alpha^2\beta^2 = -b
α+β=2\alpha+\beta=2α2+4αβ+β2=0\alpha^2 + 4\alpha\beta + \beta^2 = 0に代入します。
α2+2αβ+β2+2αβ=0\alpha^2 + 2\alpha\beta + \beta^2 + 2\alpha\beta = 0
(α+β)2+2αβ=0(\alpha+\beta)^2 + 2\alpha\beta = 0
22+2αβ=02^2 + 2\alpha\beta = 0
4+2αβ=04 + 2\alpha\beta = 0
αβ=2\alpha\beta = -2
a=2αβ(α+β)=2(2)(2)=8a = 2\alpha\beta(\alpha+\beta) = 2(-2)(2) = -8
b=α2β2=(αβ)2=(2)2=4b = -\alpha^2\beta^2 = -(\alpha\beta)^2 = -(-2)^2 = -4
したがって、求める直線は y=8x4y = -8x - 4 です。

3. 最終的な答え

y=8x4y = -8x - 4

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