与えられた2次関数 $y = x^2 + (2a - b)x + a^2 + 1$ のグラフGについて、以下の問いに答えます。 (1) グラフGの頂点の座標を求めます。 (2) グラフGが点(-1, 6)を通るとき、bのとりうる値の最大値とそのときのaの値を求めます。 (3) bとaの値を用いて、グラフGが2次関数 $y = x^2$ のグラフをどのように平行移動したものかを求めます。

代数学二次関数平方完成グラフ頂点平行移動
2025/6/25

1. 問題の内容

与えられた2次関数 y=x2+(2ab)x+a2+1y = x^2 + (2a - b)x + a^2 + 1 のグラフGについて、以下の問いに答えます。
(1) グラフGの頂点の座標を求めます。
(2) グラフGが点(-1, 6)を通るとき、bのとりうる値の最大値とそのときのaの値を求めます。
(3) bとaの値を用いて、グラフGが2次関数 y=x2y = x^2 のグラフをどのように平行移動したものかを求めます。

2. 解き方の手順

(1) グラフGの頂点の座標を求める。
与えられた2次関数を平方完成します。
y=x2+(2ab)x+a2+1y = x^2 + (2a - b)x + a^2 + 1
y=(x+ab2)2(ab2)2+a2+1y = (x + a - \frac{b}{2})^2 - (a - \frac{b}{2})^2 + a^2 + 1
y=(x+ab2)2(a2ab+b24)+a2+1y = (x + a - \frac{b}{2})^2 - (a^2 - ab + \frac{b^2}{4}) + a^2 + 1
y=(x+ab2)2+abb24+1y = (x + a - \frac{b}{2})^2 + ab - \frac{b^2}{4} + 1
よって、頂点の座標は (b2+a,b24+ab+1)(-\frac{b}{2} + a, -\frac{b^2}{4} + ab + 1)
ア: 2
イ: 4
ウ: 1
(2) グラフGが点(-1, 6)を通るとき、bのとりうる値の最大値とそのときのaの値を求める。
グラフGが点(-1, 6)を通るので、
6=(1)2+(2ab)(1)+a2+16 = (-1)^2 + (2a - b)(-1) + a^2 + 1
6=12a+b+a2+16 = 1 - 2a + b + a^2 + 1
a22a+b4=0a^2 - 2a + b - 4 = 0
b=a2+2a+4b = -a^2 + 2a + 4
b=(a1)2+5b = -(a-1)^2 + 5
bの最大値は、a = 1のとき、b = 5となります。
aとbは正の実数なので、a = 1, b = 5 は条件を満たします。
エ: 5
オ: 1
(3) b = 5, a = 1のとき、グラフGは2次関数 y=x2y = x^2 のグラフをどのように平行移動したものかを求める。
y=x2+(2ab)x+a2+1y = x^2 + (2a - b)x + a^2 + 1にa = 1, b = 5を代入すると、
y=x2+(2(1)5)x+12+1y = x^2 + (2(1) - 5)x + 1^2 + 1
y=x23x+2y = x^2 - 3x + 2
y=(x32)294+2y = (x - \frac{3}{2})^2 - \frac{9}{4} + 2
y=(x32)214y = (x - \frac{3}{2})^2 - \frac{1}{4}
よって、頂点は (32,14)(\frac{3}{2}, -\frac{1}{4})
y=x2y = x^2 のグラフをx軸方向に32\frac{3}{2}、y軸方向に14-\frac{1}{4}だけ平行移動したものとなります。
カ: 32\frac{3}{2}
キ: 14-\frac{1}{4}

3. 最終的な答え

(1) 頂点の座標は (b2a,b24+ab+1)(\frac{b}{2} - a, -\frac{b^2}{4} + ab + 1)
ア: 2
イ: 4
ウ: 1
(2) bの最大値は5、そのときのaの値は1
エ: 5
オ: 1
(3) x軸方向に32\frac{3}{2}、y軸方向に14-\frac{1}{4}平行移動
カ: 32\frac{3}{2}
キ: 14-\frac{1}{4}

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