与えられた置換の積を計算する問題です。 (1) $ \begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 3 & 1 & 2 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 3 & 1 & 2 \end{pmatrix} $ (3) $(1 \ 3)(2 \ 3)(2 \ 4)$
2025/6/25
1. 問題の内容
与えられた置換の積を計算する問題です。
(1)
(3)
2. 解き方の手順
(1) 置換の積の計算手順
まず、右側の置換を左側の置換に作用させます。
右側の置換を 、左側の置換を とすると、 を計算します。
より
より
より
したがって、
(3) 巡回置換の積の計算手順
巡回置換 は 1 を 3 に、3 を 1 に写し、他の要素は不変に保つ置換を表します。同様に、 は 2 を 3 に、3 を 2 に写し、 は 2 を 4 に、4 を 2 に写します。
これらの置換を右から順に作用させていきます。
まず、 を作用させます。
1 は 1 に、2 は 4 に、3 は 3 に、4 は 2 に写ります。
次に、 を作用させます。
1 は 1 に、2 は 3 に、3 は 2 に、4 は 4 に写ります。 の結果に適用すると、
1 は 1 に、4 は 4 に写るので不変。2 が 4 に、3 は 3なので結果は2が3、3が2に写像される。つまり(2 3)。よって.
最後に、 を作用させます。の結果に適用する。
1 は 3 に、3 は 1 に写ります。 2, 4は不変なのでそのままである。したがって、 を作用させると、
1 は 3 に写り、3 は 1 に写るのでの結果、1 は 1 から 3。3 は 2なので最終的には2。2は3で、次に 4。なので , , , 3はそのままである。
これは に相当します.
という巡回置換ではないことに注意が必要です。なぜなら、が固定点にならないからです。巡回置換の積は、互いに素な巡回置換の積として表現できますが、この例では一つの巡回置換では表現できません。この場合
3. 最終的な答え
(1)
(3)
あるいは