放物線 $y = x^2 - 4x + 3$ を (1) $y$ 軸方向と(2) $x$ 軸方向に平行移動して原点を通るようにしたとき、それぞれの放物線の方程式を求める問題です。

代数学放物線平行移動二次関数二次方程式
2025/6/25

1. 問題の内容

放物線 y=x24x+3y = x^2 - 4x + 3 を (1) yy 軸方向と(2) xx 軸方向に平行移動して原点を通るようにしたとき、それぞれの放物線の方程式を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) yy 軸方向への平行移動の場合:
yy 軸方向に pp だけ平行移動すると、放物線の方程式は y=x24x+3+py = x^2 - 4x + 3 + p となります。
この放物線が原点 (0,0)(0, 0) を通るので、 x=0,y=0x = 0, y = 0 を代入すると、 0=024(0)+3+p0 = 0^2 - 4(0) + 3 + p より、0=3+p0 = 3 + p となります。
したがって、p=3p = -3 となります。
よって、求める放物線の方程式は y=x24x+33=x24xy = x^2 - 4x + 3 - 3 = x^2 - 4x となります。
(2) xx 軸方向への平行移動の場合:
xx 軸方向に qq だけ平行移動すると、放物線の方程式は y=(xq)24(xq)+3y = (x - q)^2 - 4(x - q) + 3 となります。
この放物線が原点 (0,0)(0, 0) を通るので、x=0,y=0x = 0, y = 0 を代入すると、0=(0q)24(0q)+30 = (0 - q)^2 - 4(0 - q) + 3 となります。
よって、0=q2+4q+30 = q^2 + 4q + 3 となります。
これは qq についての二次方程式なので、因数分解すると (q+1)(q+3)=0(q + 1)(q + 3) = 0 となります。
したがって、q=1q = -1 または q=3q = -3 となります。
q=1q = -1 のとき、y=(x+1)24(x+1)+3=x2+2x+14x4+3=x22xy = (x + 1)^2 - 4(x + 1) + 3 = x^2 + 2x + 1 - 4x - 4 + 3 = x^2 - 2x となります。
q=3q = -3 のとき、y=(x+3)24(x+3)+3=x2+6x+94x12+3=x2+2xy = (x + 3)^2 - 4(x + 3) + 3 = x^2 + 6x + 9 - 4x - 12 + 3 = x^2 + 2x となります。

3. 最終的な答え

(1) y=x24xy = x^2 - 4x
(2) y=x22xy = x^2 - 2x または y=x2+2xy = x^2 + 2x

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