(1) 2次元直交座標系から2次元極座標系への変換行列 $A$ を求める。2次元極座標系での単位基底ベクトルは $\vec{e}_r = \begin{pmatrix} \cos \theta \\ \sin \theta \end{pmatrix}$, $\vec{e}_\theta = \begin{pmatrix} -\sin \theta \\ \cos \theta \end{pmatrix}$ である。 (2) 求めた変換行列 $A$ を用いて、直交座標系の単位基底ベクトル $\vec{e}_x$ および $\vec{e}_y$ を変換すると、極座標系の単位基底ベクトル $\vec{e}_r$ および $\vec{e}_\theta$ が得られることを示す。

幾何学座標変換ベクトル線形代数行列直交座標系極座標系
2025/6/25

1. 問題の内容

(1) 2次元直交座標系から2次元極座標系への変換行列 AA を求める。2次元極座標系での単位基底ベクトルは er=(cosθsinθ)\vec{e}_r = \begin{pmatrix} \cos \theta \\ \sin \theta \end{pmatrix}, eθ=(sinθcosθ)\vec{e}_\theta = \begin{pmatrix} -\sin \theta \\ \cos \theta \end{pmatrix} である。
(2) 求めた変換行列 AA を用いて、直交座標系の単位基底ベクトル ex\vec{e}_x および ey\vec{e}_y を変換すると、極座標系の単位基底ベクトル er\vec{e}_r および eθ\vec{e}_\theta が得られることを示す。

2. 解き方の手順

(1) 2次元直交座標系の単位基底ベクトルを ex=(10)\vec{e}_x = \begin{pmatrix} 1 \\ 0 \end{pmatrix}ey=(01)\vec{e}_y = \begin{pmatrix} 0 \\ 1 \end{pmatrix} とする。変換行列 AA は、er\vec{e}_reθ\vec{e}_\theta を列ベクトルとして並べたものである。
A=(cosθsinθsinθcosθ) A = \begin{pmatrix} \cos \theta & -\sin \theta \\ \sin \theta & \cos \theta \end{pmatrix}
(2) 直交座標系の単位ベクトル ex\vec{e}_x および ey\vec{e}_y に変換行列 AA を作用させてみる。
Aex=(cosθsinθsinθcosθ)(10)=(cosθsinθ)=erA \vec{e}_x = \begin{pmatrix} \cos \theta & -\sin \theta \\ \sin \theta & \cos \theta \end{pmatrix} \begin{pmatrix} 1 \\ 0 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos \theta \\ \sin \theta \end{pmatrix} = \vec{e}_r
Aey=(cosθsinθsinθcosθ)(01)=(sinθcosθ)=eθA \vec{e}_y = \begin{pmatrix} \cos \theta & -\sin \theta \\ \sin \theta & \cos \theta \end{pmatrix} \begin{pmatrix} 0 \\ 1 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} -\sin \theta \\ \cos \theta \end{pmatrix} = \vec{e}_\theta
したがって、変換行列 AAex\vec{e}_x および ey\vec{e}_y に作用させると、それぞれ er\vec{e}_r および eθ\vec{e}_\theta が得られることが示された。

3. 最終的な答え

(1) 変換行列 AA
A=(cosθsinθsinθcosθ) A = \begin{pmatrix} \cos \theta & -\sin \theta \\ \sin \theta & \cos \theta \end{pmatrix}
(2) 上記の計算により、直交座標系の単位ベクトル ex\vec{e}_x および ey\vec{e}_y に変換行列 AA を作用させると、それぞれ er\vec{e}_r および eθ\vec{e}_\theta が得られることが示された。

「幾何学」の関連問題

三角形ABCにおいて、角A, B, Cの大きさをそれぞれA, B, Cとする。$\tan A, \tan B, \tan C$はすべて整数で、$A < B < C$である。 (1) $\tan(B+C...

三角比三角形角度整数解三角関数の性質
2025/6/25

図のように、点 A(4, 9), 点 B(12, -3) が与えられており、y軸上に点 E をとる。線分の長さの和 AE + EB が最小になるときの三角形 AEB の面積を求める。ただし、座標軸の1...

座標平面三角形の面積点と直線の距離対称点
2025/6/25

直線 $l$ の式が $y = -\frac{3}{2}x + 15$ であり、直線 $l$ 上の点A, B の $x$ 座標がそれぞれ 4, 12 である。また、直線 $m$ は直線 $l$ に平行...

直線平行y切片一次関数
2025/6/25

直線 $l$ の式が $y = -\frac{3}{2}x + 15$ で与えられており、直線 $l$ 上の点A, Bの $x$ 座標がそれぞれ4, 12である。直線 $m$ は直線 $l$ に平行で...

直線平行一次関数座標
2025/6/25

はい、承知しました。画像の問題を解いていきます。

円周角中心角接線四角形角度
2025/6/25

下の図において、$\theta$ の値を求める問題です。APは円の接線であり、点Sは接点です(Sは図には描かれていませんが、恐らく接点のことを指していると思われます)。$\angle Q = 29^\...

接線円周角の定理接弦定理内接四角形角度
2025/6/25

## 1. 問題の内容

接線幾何学的性質長さ
2025/6/25

与えられた円の方程式 $x^2 + y^2 - 6x + 10y + 16 = 0$ を標準形に変形し、円の中心と半径を求める問題です。

円の方程式標準形平方完成
2025/6/25

一辺の長さが $x$ mの正方形の土地の周囲に、幅$a$ mの道をつける。この道の面積を$S$ $m^2$, 道の真ん中を通って1周する線の長さを$l$ mとするとき、$S = al$となることを証明...

面積正方形周囲の長さ代数
2025/6/25

(1) 正五角形の面から作られる正十二面体について、面の数が12であるとき、頂点の数と辺の数を求めます。 (2) 正二十面体について、各面は合同な正三角形であり、1つの頂点に集まる面の数が5であるとき...

多面体オイラーの多面体定理正多面体正五角形正三角形
2025/6/25