(1) 正五角形の面から作られる正十二面体について、面の数が12であるとき、頂点の数と辺の数を求めます。 (2) 正二十面体について、各面は合同な正三角形であり、1つの頂点に集まる面の数が5であるとき、頂点の数と辺の数を求めます。また、1つの辺に集まる面の数も求めます。

幾何学多面体オイラーの多面体定理正多面体正五角形正三角形
2025/6/25

1. 問題の内容

(1) 正五角形の面から作られる正十二面体について、面の数が12であるとき、頂点の数と辺の数を求めます。
(2) 正二十面体について、各面は合同な正三角形であり、1つの頂点に集まる面の数が5であるとき、頂点の数と辺の数を求めます。また、1つの辺に集まる面の数も求めます。

2. 解き方の手順

(1) 正十二面体について
正十二面体は、面が12個、各面は正五角形です。
* オイラーの多面体定理を利用します。
頂点の数辺の数+面の数=2頂点の数 - 辺の数 + 面の数 = 2
これを VE+F=2V - E + F = 2 と表します。
* 面の数は F=12F = 12 と与えられています。
* 各面は正五角形なので、辺の数は 12×5=6012 \times 5 = 60 ですが、各辺は2つの面で共有されるので、辺の数 EE60/2=3060 / 2 = 30 です。
* オイラーの多面体定理に代入して、
V30+12=2V - 30 + 12 = 2
V=2+3012=20V = 2 + 30 - 12 = 20
(2) 正二十面体について
正二十面体は、各面が正三角形で構成されています。
* 面の数は20です。
各頂点に集まる面の数が5なので、頂点の周りの角度は 60×5=30060^\circ \times 5 = 300^\circ となり、これは360度より小さいので正多面体となりえます。
* 1つの頂点に5つの面が集まっているので、20×3/5=1220 \times 3 / 5 = 12 です。つまり、頂点の数は12です。
* 各面は正三角形なので、辺の数は 20×3=6020 \times 3 = 60 ですが、各辺は2つの面で共有されるので、辺の数 EE60/2=3060 / 2 = 30 です。
* 一つの辺に集まる面の数は、正二十面体では2つです。

3. 最終的な答え

(1) 頂点の数:20、辺の数:30
(2) 頂点の数:12、1つの辺に集まる面の数:2、辺の数:30

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