点Oを中心とする半径 $a+b$ の半円の中に、半径 $a$ の半円O1と半径 $b$ の半円O2が入っている図がある。斜線部分の面積を $S$、半円O1の面積を $S_1$ とする。円周率を $\pi$ とする。 (1) $S_1$ を $a$ を用いて表す。 (2) $S$ を $a, b$ を用いて表す。 (3) $S = S_1$ のとき、$a:b$ を最も簡単な整数の比で表す。

幾何学面積半円
2025/6/25

1. 問題の内容

点Oを中心とする半径 a+ba+b の半円の中に、半径 aa の半円O1と半径 bb の半円O2が入っている図がある。斜線部分の面積を SS、半円O1の面積を S1S_1 とする。円周率を π\pi とする。
(1) S1S_1aa を用いて表す。
(2) SSa,ba, b を用いて表す。
(3) S=S1S = S_1 のとき、a:ba:b を最も簡単な整数の比で表す。

2. 解き方の手順

(1) 半円O1の面積 S1S_1 は、半径 aa の円の面積の半分であるから、
S1=12πa2S_1 = \frac{1}{2} \pi a^2
(2) 斜線部分の面積 SS は、半径 a+ba+b の半円から、半径 aa の半円O1と半径 bb の半円O2の面積を引いたものである。
半径 a+ba+b の半円の面積は 12π(a+b)2\frac{1}{2}\pi (a+b)^2
半径 bb の半円O2の面積は 12πb2\frac{1}{2}\pi b^2
したがって、
S=12π(a+b)212πa212πb2S = \frac{1}{2}\pi (a+b)^2 - \frac{1}{2}\pi a^2 - \frac{1}{2}\pi b^2
S=12π(a2+2ab+b2a2b2)S = \frac{1}{2}\pi (a^2 + 2ab + b^2 - a^2 - b^2)
S=12π(2ab)S = \frac{1}{2}\pi (2ab)
S=πabS = \pi ab
(3) S=S1S = S_1 のとき、πab=12πa2\pi ab = \frac{1}{2} \pi a^2 となる。
両辺を πa\pi a で割ると、b=12ab = \frac{1}{2}a となる。
よって、a=2ba = 2b なので、a:b=2:1a:b = 2:1

3. 最終的な答え

(1) S1=12πa2S_1 = \frac{1}{2} \pi a^2
(2) S=πabS = \pi ab
(3) a:b=2:1a:b = 2:1

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