$x^4 - 25$ を係数の範囲が有理数、実数、複素数のそれぞれの場合で因数分解せよ。

代数学因数分解多項式複素数実数有理数
2025/6/25

1. 問題の内容

x425x^4 - 25 を係数の範囲が有理数、実数、複素数のそれぞれの場合で因数分解せよ。

2. 解き方の手順

まず、x425x^4 - 25 を因数分解します。これは、a2b2=(a+b)(ab)a^2 - b^2 = (a+b)(a-b) の公式を利用して、
x425=(x2)252=(x2+5)(x25)x^4 - 25 = (x^2)^2 - 5^2 = (x^2 + 5)(x^2 - 5)
と分解できます。
次に、有理数の範囲で因数分解できるか考えます。
x25=0x^2 - 5 = 0 を解くと、x=±5x = \pm \sqrt{5} となり、無理数なので、有理数の範囲では x25x^2 - 5 を因数分解できません。
x2+5=0x^2 + 5 = 0 を解くと、x=±5=±i5x = \pm \sqrt{-5} = \pm i\sqrt{5} となり、虚数なので、有理数の範囲では x2+5x^2 + 5 を因数分解できません。
したがって、有理数の範囲では (x2+5)(x25)(x^2 + 5)(x^2 - 5) が限界です。
次に、実数の範囲で因数分解できるか考えます。
x25=0x^2 - 5 = 0 を解くと、x=±5x = \pm \sqrt{5} となり、実数なので、x25x^2 - 5(5)2(\sqrt{5})^2 と見なせるため、さらに x25=(x+5)(x5)x^2 - 5 = (x + \sqrt{5})(x - \sqrt{5}) と因数分解できます。
x2+5=0x^2 + 5 = 0 を解くと、x=±i5x = \pm i\sqrt{5} となり、虚数なので、実数の範囲では x2+5x^2 + 5 を因数分解できません。
したがって、実数の範囲では (x2+5)(x+5)(x5)(x^2 + 5)(x + \sqrt{5})(x - \sqrt{5}) となります。
最後に、複素数の範囲で因数分解できるか考えます。
x2+5=0x^2 + 5 = 0 を解くと、x=±i5x = \pm i\sqrt{5} となり、複素数なので、x2+5=(x+i5)(xi5)x^2 + 5 = (x + i\sqrt{5})(x - i\sqrt{5}) と因数分解できます。
したがって、複素数の範囲では (x+i5)(xi5)(x+5)(x5)(x + i\sqrt{5})(x - i\sqrt{5})(x + \sqrt{5})(x - \sqrt{5}) となります。

3. 最終的な答え

有理数: (x2+5)(x25)(x^2 + 5)(x^2 - 5)
実数: (x2+5)(x+5)(x5)(x^2 + 5)(x + \sqrt{5})(x - \sqrt{5})
複素数: (x+i5)(xi5)(x+5)(x5)(x + i\sqrt{5})(x - i\sqrt{5})(x + \sqrt{5})(x - \sqrt{5})

「代数学」の関連問題

与えられた式 $( \frac{4}{\sqrt{3}} + \sqrt{3} ) ( \frac{4}{\sqrt{3}} - \sqrt{3} )$ を計算して簡単にします。

式の計算有理化平方根
2025/6/26

与えられた数式 $(6\sqrt{5})(\sqrt{5} - \sqrt{3})$ を計算し、簡略化します。

平方根計算式の簡略化分配法則
2025/6/26

与えられた数 $A = \frac{4}{\sqrt{5}-1}$ に対して、以下の問いに答える問題です。 (1) $A$ の分母を有理化し、簡単にせよ。 (2) $A$ の整数部分を $a$、小数部...

分母の有理化平方根整数部分小数部分式の計算
2025/6/26

次の2つの関数の最小値を求め、また、グラフを描き、値域を求めよ。 (1) $y = 3x - 2$ ($0 \leq x \leq 3$) (2) $y = -2x + 4$ ($-2 \leq x...

一次関数最小値値域グラフ
2025/6/26

$x$を実数とする。$A = x^2 - 2x$とおくとき、$A$の最小値と、$y = (x^2 - 2x)^2 + 4(x^2 - 2x)$の最小値を求める問題。

二次関数平方完成最大・最小
2025/6/26

与えられた2つの式を因数分解します。 一つ目の式は $x^2 - 7x + 12$ です。 二つ目の式は $4x^2 - 100$ です。

因数分解二次方程式式の展開平方の差
2025/6/26

与えられた二次式 $12x^2 - 23xy + 10y^2$ を因数分解します。

因数分解二次式たすき掛け
2025/6/26

ベクトル $\vec{a} = (3, -4)$、$\vec{b} = (-2, 1)$ が与えられたとき、$2\vec{a} = \vec{x} + 3\vec{b}$ を満たすベクトル $\vec...

ベクトルベクトルの計算線形代数
2025/6/26

問題は $(x+2)^2 + 4(x+8)$ を展開し、整理することです。

展開多項式整理
2025/6/26

問題は、以下の2つの式を展開することです。 (1) $(a+b+1)^2$ (2) $(x-2y-1)^2$

展開多項式因数分解
2025/6/26