放物線 $C: y = \frac{x^2}{4} - 3$ と原点を中心とする円 $C'$ が2点P, Qで接線を共有している。 (1) 円 $C'$ の半径を求める。 (2) P, Q によって分けられる円 $C'$ の弧のうち、短い方をDとするとき、CとDが囲む部分の面積を求める。

幾何学放物線接線面積積分
2025/6/25

1. 問題の内容

放物線 C:y=x243C: y = \frac{x^2}{4} - 3 と原点を中心とする円 CC' が2点P, Qで接線を共有している。
(1) 円 CC' の半径を求める。
(2) P, Q によって分けられる円 CC' の弧のうち、短い方をDとするとき、CとDが囲む部分の面積を求める。

2. 解き方の手順

(1)
円の中心は原点なので、円の方程式は x2+y2=r2x^2 + y^2 = r^2 と表せる。
放物線 C:y=x243C: y = \frac{x^2}{4} - 3 と円 C:x2+y2=r2C': x^2 + y^2 = r^2 が接するので、連立方程式を解いて重解を持つ条件を考える。
x2=4(y+3)x^2 = 4(y+3) を円の方程式に代入すると、
4(y+3)+y2=r24(y+3) + y^2 = r^2
y2+4y+(12r2)=0y^2 + 4y + (12 - r^2) = 0
これが重解を持つので、判別式 D=0D = 0 である。
D=424(12r2)=1648+4r2=4r232=0D = 4^2 - 4(12 - r^2) = 16 - 48 + 4r^2 = 4r^2 - 32 = 0
r2=8r^2 = 8
r=8=22r = \sqrt{8} = 2\sqrt{2}
よって、円 CC' の半径は 222\sqrt{2} である。
(2)
接点の座標を求める。
y2+4y+(128)=0y^2 + 4y + (12 - 8) = 0
y2+4y+4=0y^2 + 4y + 4 = 0
(y+2)2=0(y+2)^2 = 0
y=2y = -2
x2=4(2+3)=4x^2 = 4(-2+3) = 4
x=±2x = \pm 2
よって、接点の座標は (2,2)(2, -2)(2,2)(-2, -2) である。
原点と点(2,2)(2, -2) を結ぶ線分の傾きは 22=1\frac{-2}{2} = -1 であるから、この線分とx軸のなす角は 34π\frac{3}{4}\piである。
したがって、POQ=π2\angle POQ = \frac{\pi}{2}である。
CとDが囲む部分の面積は、扇形POQの面積から三角形POQの面積を引いたものに放物線Cと直線y=-2で囲まれた面積を足したものである。
扇形POQの面積は、14πr2=14π(22)2=14π(8)=2π\frac{1}{4} \pi r^2 = \frac{1}{4} \pi (2\sqrt{2})^2 = \frac{1}{4} \pi (8) = 2\pi
三角形POQの面積は、122(2)=2\frac{1}{2} |2 \cdot (-2)| = 2
放物線Cと直線y=-2で囲まれた面積は、
22(2(x243))dx=22(1x24)dx=[xx312]22=(2812)(2+812)=41612=443=83\int_{-2}^{2} (-2 - (\frac{x^2}{4} - 3)) dx = \int_{-2}^{2} (1 - \frac{x^2}{4}) dx = [x - \frac{x^3}{12}]_{-2}^{2} = (2 - \frac{8}{12}) - (-2 + \frac{8}{12}) = 4 - \frac{16}{12} = 4 - \frac{4}{3} = \frac{8}{3}
したがって、求める面積は 2π2+83=2π+232\pi - 2 + \frac{8}{3} = 2\pi + \frac{2}{3}

3. 最終的な答え

(1) 円 CC' の半径は 222\sqrt{2} である。
(2) CとDが囲む部分の面積は 232π\frac{2}{3} - 2\pi である。
ア = 2
イ = 2
ウ = 2
エ = 0
オ = 3
カ = 2

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