複素数平面上の点 $A, B, C$ がそれぞれ $\alpha = c+i, \beta = 1, \gamma = 3i$ で表されるとき、以下の問題を解く。ただし、$c$ は実数である。 (1) 3点 $A, B, C$ が一直線上にあるように、$c$ の値を定めよ。 (2) 点 $A$ が線分 $BC$ を直径とする円上にあるように、$c$ の値を定めよ。

代数学複素数複素数平面幾何学直線
2025/6/25

1. 問題の内容

複素数平面上の点 A,B,CA, B, C がそれぞれ α=c+i,β=1,γ=3i\alpha = c+i, \beta = 1, \gamma = 3i で表されるとき、以下の問題を解く。ただし、cc は実数である。
(1) 3点 A,B,CA, B, C が一直線上にあるように、cc の値を定めよ。
(2) 点 AA が線分 BCBC を直径とする円上にあるように、cc の値を定めよ。

2. 解き方の手順

(1) 3点 A,B,CA, B, C が一直線上にあるとき、γβαβ\frac{\gamma - \beta}{\alpha - \beta} が実数となる。
γβαβ=3i1c+i1=3i1(c1)+i\frac{\gamma - \beta}{\alpha - \beta} = \frac{3i - 1}{c+i-1} = \frac{3i-1}{(c-1)+i}
3i1(c1)+i=(3i1)((c1)i)((c1)+i)((c1)i)=3i(c1)3i2(c1)+i(c1)2i2=3i(c1)+3(c1)+i(c1)2+1=(c4)+i(3c2)(c1)2+1\frac{3i-1}{(c-1)+i} = \frac{(3i-1)((c-1)-i)}{((c-1)+i)((c-1)-i)} = \frac{3i(c-1)-3i^2 - (c-1) + i}{(c-1)^2 - i^2} = \frac{3i(c-1)+3 - (c-1) + i}{(c-1)^2+1} = \frac{-(c-4) + i(3c-2)}{(c-1)^2+1}
この複素数が実数となるためには、虚部が0でなければならない。つまり、
3c2=03c-2 = 0
c=23c = \frac{2}{3}
(2) 点 AA が線分 BCBC を直径とする円上にあるとき、BAC=90\angle BAC = 90^\circ である。これは、γαβα\frac{\gamma - \alpha}{\beta - \alpha} が純虚数となることを意味する。
γαβα=3i(c+i)1(c+i)=c+2i(1c)i=(c+2i)((1c)+i)((1c)i)((1c)+i)=c(1c)ci+2i(1c)+2i2(1c)2i2=c+c2ci+2i2ci2(1c)2+1=c2c2+i(3c+2)(1c)2+1\frac{\gamma - \alpha}{\beta - \alpha} = \frac{3i - (c+i)}{1-(c+i)} = \frac{-c + 2i}{(1-c) - i} = \frac{(-c+2i)((1-c)+i)}{((1-c)-i)((1-c)+i)} = \frac{-c(1-c)-ci+2i(1-c)+2i^2}{(1-c)^2 - i^2} = \frac{-c+c^2-ci+2i-2ci-2}{(1-c)^2+1} = \frac{c^2-c-2 + i(-3c+2)}{(1-c)^2+1}
この複素数が純虚数となるためには、実部が0でなければならない。つまり、
c2c2=0c^2 - c - 2 = 0
(c2)(c+1)=0(c-2)(c+1) = 0
c=2,1c=2, -1

3. 最終的な答え

(1) c=23c = \frac{2}{3}
(2) c=2,1c = 2, -1

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