3次関数 $f(x) = x^3 - 4x^2 + 7$ について、以下の問題を解く。 (1) 曲線 $y = f(x)$ 上の点 $A(1, f(1))$ における接線 $l$ の傾きと方程式を求める。 (2) 接線 $l$ と $y = f(x)$ のグラフの共有点のうち、点 $A$ 以外の点 $B$ の座標と、点 $B$ における法線 $m$ の方程式を求める。

解析学微分接線法線3次関数
2025/6/25

1. 問題の内容

3次関数 f(x)=x34x2+7f(x) = x^3 - 4x^2 + 7 について、以下の問題を解く。
(1) 曲線 y=f(x)y = f(x) 上の点 A(1,f(1))A(1, f(1)) における接線 ll の傾きと方程式を求める。
(2) 接線 lly=f(x)y = f(x) のグラフの共有点のうち、点 AA 以外の点 BB の座標と、点 BB における法線 mm の方程式を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、f(x)f(x) を微分して f(x)f'(x) を求める。
f(x)=3x28xf'(x) = 3x^2 - 8x
AAxx 座標は 11 なので、f(1)f'(1) を計算する。
f(1)=3(1)28(1)=38=5f'(1) = 3(1)^2 - 8(1) = 3 - 8 = -5
これが接線 ll の傾きになる。
f(1)=134(1)2+7=14+7=4f(1) = 1^3 - 4(1)^2 + 7 = 1 - 4 + 7 = 4
よって点 AA の座標は (1,4)(1, 4) である。
接線 ll の方程式は、傾き 5-5 で点 (1,4)(1, 4) を通るので、
y4=5(x1)y - 4 = -5(x - 1)
y=5x+5+4y = -5x + 5 + 4
y=5x+9y = -5x + 9
(2)
接線 lly=f(x)y = f(x) の共有点を求める。
x34x2+7=5x+9x^3 - 4x^2 + 7 = -5x + 9
x34x2+5x2=0x^3 - 4x^2 + 5x - 2 = 0
これは x=1x = 1 を重解に持つので、(x1)2(x - 1)^2 で割り切れる。
(x1)2(x2)=0(x - 1)^2(x - 2) = 0
よって、x=1x = 1 (点 AA) または x=2x = 2
BBxx 座標は 22 である。
f(2)=234(2)2+7=816+7=1f(2) = 2^3 - 4(2)^2 + 7 = 8 - 16 + 7 = -1
BB の座標は (2,1)(2, -1)
BB における接線の傾きは f(2)=3(2)28(2)=1216=4f'(2) = 3(2)^2 - 8(2) = 12 - 16 = -4
法線 mm の傾きは、接線の傾きの逆数に 1-1 をかけたものなので、14\frac{1}{4}
法線 mm の方程式は、傾き 14\frac{1}{4} で点 (2,1)(2, -1) を通るので、
y(1)=14(x2)y - (-1) = \frac{1}{4}(x - 2)
y+1=14x12y + 1 = \frac{1}{4}x - \frac{1}{2}
y=14x121y = \frac{1}{4}x - \frac{1}{2} - 1
y=14x32y = \frac{1}{4}x - \frac{3}{2}

3. 最終的な答え

(1)
f(x)=3x28xf'(x) = 3x^2 - 8x
接線 ll の傾きは 5-5
接線 ll の方程式は y=5x+9y = -5x + 9
(2)
BB の座標は (2,1)(2, -1)
法線 mm の方程式は y=14x32y = \frac{1}{4}x - \frac{3}{2}
ア:3
イ:8
ウ:-5
エ:-5
オ:-5
カ:9
ク:2
ケ:-1
コ:-1
サ:1
シ:4
ス:3
セ:2

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