4次方程式 $3x^4 + 4x^3 - k = 0$ が異なる2つの実数解をもつような、$k$の値の範囲を求める問題です。選択肢は、$k < -1$ と $k > -1$ の2つです。

代数学4次方程式実数解微分極値解の個数
2025/6/26

1. 問題の内容

4次方程式 3x4+4x3k=03x^4 + 4x^3 - k = 0 が異なる2つの実数解をもつような、kkの値の範囲を求める問題です。選択肢は、k<1k < -1k>1k > -1 の2つです。

2. 解き方の手順

f(x)=3x4+4x3kf(x) = 3x^4 + 4x^3 - k とおきます。
f(x)=0f(x) = 0 が異なる2つの実数解を持つためには、f(x)f(x) が極値を持ち、その極値のうち一つが0でなければなりません。
まず、f(x)f(x) を微分します。
f(x)=12x3+12x2=12x2(x+1)f'(x) = 12x^3 + 12x^2 = 12x^2(x+1)
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求めます。
12x2(x+1)=012x^2(x+1) = 0
したがって、x=0,1x = 0, -1 です。
x=1x=-1 のとき、f(1)=3(1)4+4(1)3k=34k=1kf(-1) = 3(-1)^4 + 4(-1)^3 - k = 3 - 4 - k = -1 - k
x=0x=0 のとき、f(0)=3(0)4+4(0)3k=kf(0) = 3(0)^4 + 4(0)^3 - k = -k
異なる2つの実数解を持つためには、f(1)=0f(-1) = 0 または f(0)=0f(0) = 0 のいずれかが成立する必要があります。
場合1: f(1)=0f(-1) = 0 のとき、1k=0-1 - k = 0 より k=1k = -1
このとき、f(0)=(1)=10f(0) = -(-1) = 1 \neq 0 であるため、異なる2つの実数解を持ちます。
場合2: f(0)=0f(0) = 0 のとき、k=0-k = 0 より k=0k = 0
このとき、f(1)=10=10f(-1) = -1 - 0 = -1 \neq 0 であるため、異なる2つの実数解を持ちます。
f(x)=0f(x) = 0 が異なる2つの実数解を持つためには、極値の符号が異なり、かつどちらかが0である必要があります。f(x)f(x)は、x=1x = -1 で極値をとり、x=0x = 0 で停留点をとります。
k=1k = -1のとき、f(x)=3x4+4x3+1=(x+1)2(3x22x+1)f(x) = 3x^4 + 4x^3 + 1 = (x+1)^2(3x^2 - 2x + 1)となります。3x22x+13x^2 - 2x + 1 の判別式は、 (2)2431=412=8<0(-2)^2 - 4*3*1 = 4 - 12 = -8 < 0 なので、実数解をもちません。よって、実数解は、x=1x=-1のみとなります。
k=0k=0のとき、f(x)=3x4+4x3=x3(3x+4)=0f(x) = 3x^4 + 4x^3 = x^3(3x+4) = 0。このとき、x=0,4/3x = 0, -4/3 となり、異なる2つの実数解を持ちます。
問題文は「異なる2つの実数解をもつ"ような" kk の値の範囲を求めよ」となっているので、k=-1の時に異なる実数解が2つ「ではない」から、k>-1ではないと考えることができます。なぜならば、k<-1のときに条件を満たすことがあれば、k>-1であることはありえないからです。
k=2k=-2のとき、f(x)=3x4+4x3+2=0f(x) = 3x^4 + 4x^3 + 2 = 0. f(2)=31648+2=4832+2=18>0f(-2) = 3*16 - 4*8 + 2 = 48 - 32 + 2 = 18 > 0f(1)=34+2=1f(-1) = 3 - 4 + 2 = 1. f(0)=2>0f(0) = 2 > 0. 微分すると、f(x)=12x3+12x2=12x2(x+1)f'(x) = 12x^3 + 12x^2 = 12x^2(x+1). したがって、このとき解は2つあるとは限りません。
f(x)=3x4+4x3kf(x)=3x^4+4x^3-k. f(x)=12x3+12x2=12x2(x+1)f'(x)=12x^3+12x^2=12x^2(x+1). f(x)=36x2+24x=12x(3x+2)f''(x)=36x^2+24x=12x(3x+2).
極値候補x=0x=0 and x=1x=-1.
x=0x=0の近傍ではx<0x<0f(x)<0f'(x)<0 and x>0x>0f(x)>0f'(x)>0なので、極小.
x=1x=-1の近傍ではx<1x<-1f(x)<0f'(x)<0 and x>1x>-1f(x)>0f'(x)>0なので、極小.
もし、f(x)=0f(x)=0が異なる2つの解を持つならば、f(0)=f(1)=0f(0)=f(-1)=0はありえないので、どちらか片方が0である必要があります。
極値はf(0)=kf(0)=-k and f(1)=1kf(-1)=-1-k.
f(x)=3x4+4x3f(x)=3x^4+4x^3. 二つの解は3x4=4x33x^4=-4x^3 then 3x=43x=-4 then x=4/3x=-4/3 and x=0x=0.
したがって、正解は、k>1k>-1です。

3. 最終的な答え

k > -1

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