いくつかの図形問題が出題されています。各問題は円や三角形などの図形に関するもので、角度や線分の長さを求めるものです。具体的には、内角の二等分線、円に内接する四角形、方べきの定理、接線などがテーマになっています。

幾何学三角形内角の二等分線接弦定理方べきの定理円に内接する四角形
2025/3/30

1. 問題の内容

いくつかの図形問題が出題されています。各問題は円や三角形などの図形に関するもので、角度や線分の長さを求めるものです。具体的には、内角の二等分線、円に内接する四角形、方べきの定理、接線などがテーマになっています。

2. 解き方の手順

各問題ごとに手順を説明します。
(1) ABC\triangle ABC において、AB=2AB=2, AC=3AC=3 であり、A\angle A の二等分線が辺 BCBC と交わる点を DD とするとき、BD:DCBD:DC を求めます。これは内角の二等分線の性質を利用します。内角の二等分線定理より、BD:DC=AB:ACBD:DC = AB:AC となります。
(2) ABC\triangle ABC において、AB=10AB=10, BC=12BC=12, CA=8CA=8 であり、A\angle A の二等分線が辺 BCBC と交わる点を DD とするとき、BDBD を求めます。内角の二等分線定理より、BD:DC=AB:AC=10:8=5:4BD:DC = AB:AC = 10:8 = 5:4 です。BC=12BC = 12 なので、BD=55+4×BC=59×12=203BD = \frac{5}{5+4} \times BC = \frac{5}{9} \times 12 = \frac{20}{3} となります。
(3) ABC\triangle ABC の外接円が点 AA で直線 TTTT' に接しており、TAC=55\angle TAC = 55^{\circ} であるとき、ABC\angle ABC を求めます。接弦定理より、ABC=TAC\angle ABC = \angle TAC となります。
(4) ABC\triangle ABC の外接円が点 AA で直線 TTTT' に接しており、BAC=75\angle BAC = 75^{\circ}, TAB=50\angle T'AB = 50^{\circ} であるとき、ABC\angle ABC を求めます。接弦定理より、ACB=TAB=50\angle ACB = \angle T'AB = 50^{\circ} です。ABC\triangle ABC の内角の和は 180180^{\circ} なので、ABC=180BACACB=1807550=55\angle ABC = 180^{\circ} - \angle BAC - \angle ACB = 180^{\circ} - 75^{\circ} - 50^{\circ} = 55^{\circ} となります。
(5) 円周上に4点 A,B,C,DA, B, C, D があり、2つの弦 AB,CDAB, CD の交点を PP とするとき、PA=4PA=4, PB=5PB=5 であるとき、PCPDPC \cdot PD を求めます。方べきの定理より、PAPB=PCPDPA \cdot PB = PC \cdot PD となります。
(6) 円周上に4点 A,B,C,DA, B, C, D があり、2つの弦 AB,CDAB, CD の交点を PP とするとき、PA=3PA = \sqrt{3}, PC=3PC = 3, PD=4PD = 4 であるとき、PBPB を求めます。方べきの定理より、PAPB=PCPDPA \cdot PB = PC \cdot PD となります。
(1') 四角形 ABCDABCD が円に内接し、点 CC で直線 TTTT' に接しており、BAD=110\angle BAD = 110^{\circ}, DCT=50\angle DCT' = 50^{\circ} であるとき、BDC\angle BDC を求めます。BCD=180BAD=180110=70\angle BCD = 180^{\circ} - \angle BAD = 180^{\circ} - 110^{\circ} = 70^{\circ} です。接弦定理より、CAD=DCT=50\angle CAD = \angle DCT' = 50^{\circ} です。よって、BAC=BADCAD=11050=60\angle BAC = \angle BAD - \angle CAD = 110^{\circ} - 50^{\circ} = 60^{\circ} となります。また、円周角の定理よりBDC=BAC=60\angle BDC = \angle BAC = 60^\circとなります。
(2') 四角形 ABCDABCD が円に内接し、点 CC で直線 TTTT' に接しており、BDC=70\angle BDC = 70^{\circ}, DCT=30\angle DCT' = 30^{\circ} であるとき、BAD\angle BAD を求めます。接弦定理より、DAC=DCT=30\angle DAC = \angle DCT' = 30^{\circ} です。円周角の定理より、BAC=BDC=70\angle BAC = \angle BDC = 70^{\circ} です。BAD=BAC+DAC=70+30=100\angle BAD = \angle BAC + \angle DAC = 70^{\circ} + 30^{\circ} = 100^{\circ} となります。
(3') 円周上に4点 A,B,C,DA, B, C, D があり、直線 AB,CDAB, CD の交点を PP とするとき、PA=12PA = 12, PB=5PB = 5, CD=1CD = 1 であるとき、PCPC を求めます。方べきの定理より、PAPB=PCPDPA \cdot PB = PC \cdot PD です。PD=PC+CD=PC+1PD = PC + CD = PC + 1 なので、125=PC(PC+1)12 \cdot 5 = PC \cdot (PC + 1) となり、PC2+PC60=0PC^2 + PC - 60 = 0 を解きます。(PC7)(PC+8)=0(PC - 7)(PC + 8) = 0 となるので、PC=7PC = 7 となります。
(4') 円周上に4点 A,B,C,DA, B, C, D があり、直線 AB,CDAB, CD の交点を PP とするとき、PB=ABPB = AB, PC=5PC = 5, CD=3CD = 3 であるとき、ABAB を求めます。方べきの定理より、PAPB=PCPDPA \cdot PB = PC \cdot PD です。PA=PB+AB=2ABPA = PB + AB = 2AB, PD=PC+CD=5+3=8PD = PC + CD = 5 + 3 = 8 なので、2ABAB=582AB \cdot AB = 5 \cdot 8 となり、2AB2=402AB^2 = 40, AB2=20AB^2 = 20, AB=20=25AB = \sqrt{20} = 2\sqrt{5} となります。
(5') 半径が3の円に点 PP から接線 PAPA を引き、円の中心を OO とするとき、線分 POPO と円との交点を BB とします。PA=4PA = 4 のとき、PBPB を求めます。OA=3OA=3なので、PO=PA2+OA2=16+9=25=5PO = \sqrt{PA^2 + OA^2} = \sqrt{16+9} = \sqrt{25} = 5. PB=POBO=53=2PB = PO - BO = 5 - 3 = 2 となります.

3. 最終的な答え

(1) 2 : 3
(2) 20/3
(3) 55
(4) 55
(5) 20
(6) 43/34\sqrt{3}/3
(1') 60
(2') 100
(3') 7
(4') 252\sqrt{5}
(5') 2

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