この問題は、連続する自然数の積を特定の記号で表す新しい演算「☆」を定義し、その演算に関する2つの問いに答えるものです。 (1) $\frac{(3 ☆ x)}{(2 ☆ x)} = 3$ を満たす $x$ の値を求めます。 (2) $(y ☆ 2)$ と $\frac{(y ☆ 2)}{y}$ の和が自然数の2乗になることを証明します。ただし、$y$ は自然数です。

代数学数式処理自然数証明演算
2025/6/26

1. 問題の内容

この問題は、連続する自然数の積を特定の記号で表す新しい演算「☆」を定義し、その演算に関する2つの問いに答えるものです。
(1) (3x)(2x)=3\frac{(3 ☆ x)}{(2 ☆ x)} = 3 を満たす xx の値を求めます。
(2) (y2)(y ☆ 2)(y2)y\frac{(y ☆ 2)}{y} の和が自然数の2乗になることを証明します。ただし、yy は自然数です。

2. 解き方の手順

(1) (3x)(2x)=3\frac{(3 ☆ x)}{(2 ☆ x)} = 3 を満たす xx の値を求める。
3x3 ☆ x は、3から始まる連続する xx 個の自然数の積なので、 3x=3×4×5××(2+x)3 ☆ x = 3 \times 4 \times 5 \times \cdots \times (2+x)と表せます。
同様に、2x2 ☆ x は、2から始まる連続する xx 個の自然数の積なので、2x=2×3×4××(1+x)2 ☆ x = 2 \times 3 \times 4 \times \cdots \times (1+x)と表せます。
与えられた式に代入すると、3×4×5××(2+x)2×3×4××(1+x)=3\frac{3 \times 4 \times 5 \times \cdots \times (2+x)}{2 \times 3 \times 4 \times \cdots \times (1+x)} = 3となります。
分子と分母で共通の項を約分すると、2+x2=3\frac{2+x}{2} = 3 となります。
両辺に2を掛けると、2+x=62+x = 6となり、x=4x = 4と求まります。
(2) (y2)(y ☆ 2)(y2)y\frac{(y ☆ 2)}{y} の和が自然数の2乗になることを証明します。
y2y ☆ 2 は、yy から始まる連続する2つの自然数の積なので、y2=y×(y+1)y ☆ 2 = y \times (y+1)と表せます。
したがって、(y2)y=y(y+1)y=y+1 \frac{(y ☆ 2)}{y} = \frac{y(y+1)}{y} = y+1となります。
(y2)+(y2)y=y(y+1)+(y+1)(y ☆ 2) + \frac{(y ☆ 2)}{y} = y(y+1) + (y+1)
=y2+y+y+1= y^2 + y + y + 1
=y2+2y+1= y^2 + 2y + 1
=(y+1)2= (y+1)^2
yy が自然数なので、y+1y+1 も自然数であり、(y+1)2(y+1)^2は自然数の2乗になります。
したがって、(y2)(y ☆ 2)(y2)y\frac{(y ☆ 2)}{y} の和は自然数の2乗になることが証明されました。

3. 最終的な答え

(1) x=4x = 4
(2) (y2)+(y2)y=(y+1)2(y ☆ 2) + \frac{(y ☆ 2)}{y} = (y+1)^2 であり、yy が自然数なので (y+1)(y+1) も自然数となり、(y+1)2(y+1)^2は自然数の2乗である。したがって、(y2)(y ☆ 2)(y2)y\frac{(y ☆ 2)}{y} の和は自然数の2乗になる。

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