点Pは正三角形ABCの頂点Aから出発し、サイコロを2回振って辺上を移動します。サイコロの偶数の目が出たらその数だけ矢印の方向に進み、奇数の目が出たら1つ進みます。2回の移動後に点PがBにいる確率を求めます。

確率論・統計学確率サイコロ移動正三角形
2025/6/26
## 解答

1. 問題の内容

点Pは正三角形ABCの頂点Aから出発し、サイコロを2回振って辺上を移動します。サイコロの偶数の目が出たらその数だけ矢印の方向に進み、奇数の目が出たら1つ進みます。2回の移動後に点PがBにいる確率を求めます。

2. 解き方の手順

* 1回目の移動で点Pがどの頂点にいるかを考えます。
* 1回目のサイコロの目が偶数(2, 4, 6)の場合、それぞれ2, 4, 6だけ進みます。
* 2が出た場合、AからCに進みます。
* 4が出た場合、AからAに戻ります。
* 6が出た場合、AからCに進みます。
* 1回目のサイコロの目が奇数(1, 3, 5)の場合、それぞれ1だけ進みます。
* AからBに進みます。
* 次に、2回目の移動で点PがBにいる場合を考えます。
* 1回目に点PがBにいる場合、2回目にサイコロの目が偶数であれば、BからBに移動します。
* 1回目に点PがCにいる場合、2回目にサイコロの目が奇数であれば、CからBに移動します。
* 1回目に点PがAにいる場合、2回目にサイコロの目が奇数であれば、AからBに移動します。
* それぞれの確率を計算します。
* 1回目にAからBへ移動する確率: P(AB)=36=12P(A \to B) = \frac{3}{6} = \frac{1}{2}
* 1回目にAからCへ移動する確率: P(AC)=26=13P(A \to C) = \frac{2}{6} = \frac{1}{3}
* 1回目にAからAへ移動する確率: P(AA)=16P(A \to A) = \frac{1}{6}
* 2回目にBからBへ移動する確率: P(BB)=36=12P(B \to B) = \frac{3}{6} = \frac{1}{2}
* 2回目にCからBへ移動する確率: P(CB)=36=12P(C \to B) = \frac{3}{6} = \frac{1}{2}
* 2回目にAからBへ移動する確率: P(AB)=36=12P(A \to B) = \frac{3}{6} = \frac{1}{2}
* これらの確率を組み合わせて、2回の移動後に点PがBにいる確率を計算します。
* P(最終的にBにいる)=P(AB)×P(BB)+P(AC)×P(CB)+P(AA)×P(AB)P(\text{最終的にBにいる}) = P(A \to B) \times P(B \to B) + P(A \to C) \times P(C \to B) + P(A \to A) \times P(A \to B)
* P(最終的にBにいる)=12×12+13×12+16×12P(\text{最終的にBにいる}) = \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} + \frac{1}{3} \times \frac{1}{2} + \frac{1}{6} \times \frac{1}{2}
* P(最終的にBにいる)=14+16+112P(\text{最終的にBにいる}) = \frac{1}{4} + \frac{1}{6} + \frac{1}{12}
* P(最終的にBにいる)=312+212+112=612=12P(\text{最終的にBにいる}) = \frac{3}{12} + \frac{2}{12} + \frac{1}{12} = \frac{6}{12} = \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

1/2

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