(1) $\triangle ABC$ において、$AB=12$、$\angle A$ の二等分線と辺 $BC$ の交点を $D$、辺 $AB$ を $5:4$ に内分する点を $E$、辺 $AC$ を $1:6$ に内分する点を $F$ とする。線分 $AD$, $CE$, $BF$ が1点で交わるとき、辺 $AC$ の長さを求めよ。 (2) 1辺の長さが2の正三角形 $ABC$ がある。辺 $AB$ を $3:1$ に内分する点を $P$、辺 $BC$ の中点を $Q$ とし、線分 $CP$ と $AQ$ の交点を $R$ とする。このとき、三角形 $ABR$ の面積を求めよ。

幾何学チェバの定理メネラウスの定理角の二等分線三角形の面積比正三角形
2025/6/26

1. 問題の内容

(1) ABC\triangle ABC において、AB=12AB=12A\angle A の二等分線と辺 BCBC の交点を DD、辺 ABAB5:45:4 に内分する点を EE、辺 ACAC1:61:6 に内分する点を FF とする。線分 ADAD, CECE, BFBF が1点で交わるとき、辺 ACAC の長さを求めよ。
(2) 1辺の長さが2の正三角形 ABCABC がある。辺 ABAB3:13:1 に内分する点を PP、辺 BCBC の中点を QQ とし、線分 CPCPAQAQ の交点を RR とする。このとき、三角形 ABRABR の面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) チェバの定理の逆と角の二等分線の性質を利用する。
線分 ADAD, CECE, BFBF が1点で交わるので、チェバの定理より
\frac{AE}{EB} \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{CF}{FA} = 1
条件より、AE/EB=5/4AE/EB = 5/4, CF/FA=6/1CF/FA = 6/1 なので、
\frac{5}{4} \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{6}{1} = 1
\frac{BD}{DC} = \frac{4}{30} = \frac{2}{15}
また、ADADA\angle A の二等分線であるから、角の二等分線の性質より
\frac{AB}{AC} = \frac{BD}{DC}
よって、
\frac{12}{AC} = \frac{2}{15}
AC = \frac{12 \cdot 15}{2} = 6 \cdot 15 = 90
(2) メネラウスの定理と三角形の面積比を利用する。
ABQ\triangle ABQ において直線 CPCP についてメネラウスの定理より
\frac{AP}{PB} \cdot \frac{BC}{CQ} \cdot \frac{QR}{RA} = 1
条件より、AP/PB=3/1AP/PB = 3/1, BC/CQ=2/1BC/CQ = 2/1 なので、
\frac{3}{1} \cdot \frac{2}{1} \cdot \frac{QR}{RA} = 1
\frac{QR}{RA} = \frac{1}{6}
\frac{AR}{AQ} = \frac{6}{7}
正三角形 ABCABC の面積は 3422=3\frac{\sqrt{3}}{4} \cdot 2^2 = \sqrt{3}
AQAQ は中線なので、ABQ=12ABC=32\triangle ABQ = \frac{1}{2} \triangle ABC = \frac{\sqrt{3}}{2}
したがって、ABR=ARAQABQ=6732=337\triangle ABR = \frac{AR}{AQ} \triangle ABQ = \frac{6}{7} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{3\sqrt{3}}{7}

3. 最終的な答え

(1) AC=90AC = 90
(2) ABR=337\triangle ABR = \frac{3\sqrt{3}}{7}

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