$xy$平面上の曲線$C$が、$x=2\cos2\theta$, $y=2\cos3\theta$ ($0 \le \theta \le \pi$)で与えられている。 (1) $t=\cos\theta$とおいて、$x$と$y$を$t$の式で表す。 (2) $0 \le \theta \le \frac{\pi}{2}$において、$y$を$x$の式で表す。また、$\frac{\pi}{2} \le \theta \le \pi$において、$y$を$x$の式で表す。 (3) 曲線$C$の概形を描く。

解析学パラメータ表示曲線三角関数グラフ
2025/6/26

1. 問題の内容

xyxy平面上の曲線CCが、x=2cos2θx=2\cos2\theta, y=2cos3θy=2\cos3\theta (0θπ0 \le \theta \le \pi)で与えられている。
(1) t=cosθt=\cos\thetaとおいて、xxyyttの式で表す。
(2) 0θπ20 \le \theta \le \frac{\pi}{2}において、yyxxの式で表す。また、π2θπ\frac{\pi}{2} \le \theta \le \piにおいて、yyxxの式で表す。
(3) 曲線CCの概形を描く。

2. 解き方の手順

(1) xxyyt=cosθt=\cos\thetaで表す。
x=2cos2θ=2(2cos2θ1)=4cos2θ2=4t22x = 2\cos2\theta = 2(2\cos^2\theta - 1) = 4\cos^2\theta - 2 = 4t^2 - 2
y=2cos3θ=2(4cos3θ3cosθ)=8cos3θ6cosθ=8t36ty = 2\cos3\theta = 2(4\cos^3\theta - 3\cos\theta) = 8\cos^3\theta - 6\cos\theta = 8t^3 - 6t
(2) 0θπ20 \le \theta \le \frac{\pi}{2}のとき、cosθ\cos\theta11から00に単調減少するので、1t01 \ge t \ge 0である。x=4t22x = 4t^2 - 2より、t2=x+24t^2 = \frac{x+2}{4}。よって、t=x+24=x+22t = \sqrt{\frac{x+2}{4}} = \frac{\sqrt{x+2}}{2}
y=8t36t=8(x+22)36(x+22)=8(x+2)x+283x+2=(x+2)x+23x+2=(x1)x+2y = 8t^3 - 6t = 8\left(\frac{\sqrt{x+2}}{2}\right)^3 - 6\left(\frac{\sqrt{x+2}}{2}\right) = 8\frac{(x+2)\sqrt{x+2}}{8} - 3\sqrt{x+2} = (x+2)\sqrt{x+2} - 3\sqrt{x+2} = (x-1)\sqrt{x+2}
π2θπ\frac{\pi}{2} \le \theta \le \piのとき、cosθ\cos\theta00から1-1に単調減少するので、0t10 \ge t \ge -1である。x=4t22x = 4t^2 - 2より、t2=x+24t^2 = \frac{x+2}{4}。よって、t=x+24=x+22t = -\sqrt{\frac{x+2}{4}} = -\frac{\sqrt{x+2}}{2}
y=8t36t=8(x+22)36(x+22)=8(x+2)x+28+3x+2=(x+2)x+2+3x+2=(x1)x+2y = 8t^3 - 6t = 8\left(-\frac{\sqrt{x+2}}{2}\right)^3 - 6\left(-\frac{\sqrt{x+2}}{2}\right) = -8\frac{(x+2)\sqrt{x+2}}{8} + 3\sqrt{x+2} = -(x+2)\sqrt{x+2} + 3\sqrt{x+2} = -(x-1)\sqrt{x+2}
(3) 曲線CCの概形を描く。
θ\theta00からπ\piまで変化するとき、t=cosθt=\cos\theta11から1-1まで変化する。
x=4t22x = 4t^2 - 2は、t=0t=0で最小値2-2をとり、t=1,1t=1, -1で最大値22をとる。2x2-2 \le x \le 2
y=8t36ty = 8t^3 - 6tは、y=24t26=6(4t21)y' = 24t^2 - 6 = 6(4t^2 - 1)より、t=±12t = \pm \frac{1}{2}で極値をとる。
t=12t = \frac{1}{2}のとき、y=8(18)6(12)=13=2y = 8(\frac{1}{8}) - 6(\frac{1}{2}) = 1 - 3 = -2
t=12t = -\frac{1}{2}のとき、y=8(18)6(12)=1+3=2y = 8(-\frac{1}{8}) - 6(-\frac{1}{2}) = -1 + 3 = 2
t=1t=1のとき、x=2x=2, y=2y=2
t=1t=-1のとき、x=2x=2, y=2y=-2
t=0t=0のとき、x=2x=-2, y=0y=0

3. 最終的な答え

(1) x=4t22x = 4t^2 - 2, y=8t36ty = 8t^3 - 6t
(2) 0θπ20 \le \theta \le \frac{\pi}{2}のとき、y=(x1)x+2y = (x-1)\sqrt{x+2}
π2θπ\frac{\pi}{2} \le \theta \le \piのとき、y=(x1)x+2y = -(x-1)\sqrt{x+2}
(3) 曲線CCの概形は省略 (グラフを描画してください)

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