4つの不等式 $x \ge 0$, $y \ge 0$, $2x+y \le 6$, $x+2y \le 6$ をすべて満たすとき、$2x+3y$ の最大値と最小値を求めよ。

応用数学線形計画法不等式最大値最小値領域
2025/6/26

1. 問題の内容

4つの不等式 x0x \ge 0, y0y \ge 0, 2x+y62x+y \le 6, x+2y6x+2y \le 6 をすべて満たすとき、2x+3y2x+3y の最大値と最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた不等式を満たす領域を図示します。不等式 x0x \ge 0, y0y \ge 0 はそれぞれ yy 軸と xx 軸より右側、上側の領域を表します。不等式 2x+y62x+y \le 6 は直線 2x+y=62x+y = 6 の下側の領域、x+2y6x+2y \le 6 は直線 x+2y=6x+2y = 6 の下側の領域を表します。したがって、これら4つの不等式をすべて満たす領域は、四角形とその内部になります。四角形の頂点は、これらの直線の交点です。
それぞれの交点を求めます。
- x=0x=0y=0y=0 の交点は (0,0)(0, 0)
- x=0x=0x+2y=6x+2y=6 の交点は (0,3)(0, 3)
- y=0y=02x+y=62x+y=6 の交点は (3,0)(3, 0)
- 2x+y=62x+y=6x+2y=6x+2y=6 の交点は、連立方程式を解くことで求めます。
2x+y=62x+y=6
x+2y=6x+2y=6
1番目の式から2番目の式を2倍したものを引くと、2x+y2(x+2y)=62(6)2x+y - 2(x+2y) = 6 - 2(6) より、3y=6-3y = -6 となり、y=2y=2 を得ます。
y=2y=22x+y=62x+y=6 に代入すると、2x+2=62x+2=6 より、2x=42x=4 となり、x=2x=2 を得ます。したがって、交点は (2,2)(2, 2) です。
領域の頂点は (0,0),(3,0),(2,2),(0,3)(0, 0), (3, 0), (2, 2), (0, 3) です。
k=2x+3yk = 2x+3y とおくと、y=23x+k3y = -\frac{2}{3}x + \frac{k}{3} と変形できます。これは傾きが 23-\frac{2}{3}yy 切片が k3\frac{k}{3} である直線を表します。この直線が領域Aと交わるように、kk を変化させます。k3\frac{k}{3}が最大になるのは、直線が点(2,2)(2, 2)を通るときで、kk が最小になるのは、直線が点(0,0)(0, 0)を通るときです。
- (2,2)(2, 2) を通るとき、k=2(2)+3(2)=4+6=10k = 2(2) + 3(2) = 4+6 = 10
- (0,0)(0, 0) を通るとき、k=2(0)+3(0)=0k = 2(0) + 3(0) = 0
したがって、最大値は10、最小値は0です。

3. 最終的な答え

最大値: 10
最小値: 0

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