楕円 $x^2 + 9y^2 = 9$ と直線 $y = kx + 2$ が接するときの定数 $k$ の値を求め、そのときの接点の座標を求める問題です。

幾何学楕円接線二次方程式判別式
2025/6/26

1. 問題の内容

楕円 x2+9y2=9x^2 + 9y^2 = 9 と直線 y=kx+2y = kx + 2 が接するときの定数 kk の値を求め、そのときの接点の座標を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、楕円の方程式を変形します。
x2+9y2=9x^2 + 9y^2 = 999 で割ると、
x29+y2=1\frac{x^2}{9} + y^2 = 1
次に、直線の方程式 y=kx+2y = kx + 2 を楕円の方程式に代入します。
x29+(kx+2)2=1\frac{x^2}{9} + (kx + 2)^2 = 1
x2+9(kx+2)2=9x^2 + 9(kx + 2)^2 = 9
x2+9(k2x2+4kx+4)=9x^2 + 9(k^2x^2 + 4kx + 4) = 9
x2+9k2x2+36kx+36=9x^2 + 9k^2x^2 + 36kx + 36 = 9
(1+9k2)x2+36kx+27=0(1 + 9k^2)x^2 + 36kx + 27 = 0
この2次方程式が重解を持つとき、直線と楕円は接します。したがって、判別式 DD00 になる条件を考えます。
D=(36k)24(1+9k2)(27)=0D = (36k)^2 - 4(1 + 9k^2)(27) = 0
1296k24(27+243k2)=01296k^2 - 4(27 + 243k^2) = 0
1296k2108972k2=01296k^2 - 108 - 972k^2 = 0
324k2108=0324k^2 - 108 = 0
324k2=108324k^2 = 108
k2=108324=13k^2 = \frac{108}{324} = \frac{1}{3}
k=±13=±33k = \pm \frac{1}{\sqrt{3}} = \pm \frac{\sqrt{3}}{3}
次に、接点の xx 座標を求めます。重解を持つ条件から、
x=36k2(1+9k2)=18k1+9k2x = \frac{-36k}{2(1 + 9k^2)} = \frac{-18k}{1 + 9k^2}
k=33k = \frac{\sqrt{3}}{3} のとき、
x=18(33)1+9(13)=631+3=634=332x = \frac{-18(\frac{\sqrt{3}}{3})}{1 + 9(\frac{1}{3})} = \frac{-6\sqrt{3}}{1 + 3} = \frac{-6\sqrt{3}}{4} = -\frac{3\sqrt{3}}{2}
k=33k = -\frac{\sqrt{3}}{3} のとき、
x=18(33)1+9(13)=631+3=634=332x = \frac{18(\frac{\sqrt{3}}{3})}{1 + 9(\frac{1}{3})} = \frac{6\sqrt{3}}{1 + 3} = \frac{6\sqrt{3}}{4} = \frac{3\sqrt{3}}{2}
次に、接点の yy 座標を求めます。 y=kx+2y = kx + 2 に代入します。
k=33k = \frac{\sqrt{3}}{3} のとき、x=332x = -\frac{3\sqrt{3}}{2} より、
y=33(332)+2=32+2=12y = \frac{\sqrt{3}}{3}(-\frac{3\sqrt{3}}{2}) + 2 = -\frac{3}{2} + 2 = \frac{1}{2}
k=33k = -\frac{\sqrt{3}}{3} のとき、x=332x = \frac{3\sqrt{3}}{2} より、
y=33(332)+2=32+2=12y = -\frac{\sqrt{3}}{3}(\frac{3\sqrt{3}}{2}) + 2 = \frac{3}{2} + 2 = \frac{1}{2}
したがって、接点の座標は (332,12)(-\frac{3\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2}) および (332,12)(\frac{3\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2}) です。

3. 最終的な答え

k=±33k = \pm \frac{\sqrt{3}}{3}
接点の座標は (332,12)(-\frac{3\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2}) および (332,12)(\frac{3\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2})

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