正十二角形の3個の頂点を結んで三角形を作る問題。 (1) 作れる三角形の総数を求める。 (2) 正十二角形と1辺だけを共有する三角形の数を求める。 (3) 正十二角形と辺を共有しない三角形の数を求める。

幾何学組み合わせ図形場合の数順列
2025/6/26
## 問題9

1. 問題の内容

正十二角形の3個の頂点を結んで三角形を作る問題。
(1) 作れる三角形の総数を求める。
(2) 正十二角形と1辺だけを共有する三角形の数を求める。
(3) 正十二角形と辺を共有しない三角形の数を求める。

2. 解き方の手順

(1) 正十二角形の頂点から3個を選ぶ組み合わせを計算する。これは組み合わせの公式 nCr=n!r!(nr)!_nC_r = \frac{n!}{r!(n-r)!} を使用する。
n=12,r=3n = 12, r = 3 を代入して計算する。
(2) 1辺だけを共有する三角形の数を求める。まず、1辺を選ぶ。これは12通り。次に、その選んだ辺の両端の頂点に隣接する頂点以外の頂点を選ぶ。これは9個から1個を選ぶ組み合わせになるが、両隣の頂点を引くので、9-2=7個から1つを選ぶことになる。つまり、7通り。したがって、1辺だけを共有する三角形の数は 12×7=8412 \times 7 = 84となる。ただし、各三角形が2回ずつカウントされているため、2で割る必要はない。
(3) 正十二角形と辺を共有しない三角形の数を求める。
全三角形の数から、辺を共有する三角形の数を引く。
辺を共有する三角形の数は、2辺を共有する三角形と1辺を共有する三角形の合計である。
2辺を共有する三角形は12個である。
1辺だけを共有する三角形は84個である。
したがって、辺を共有する三角形の数は 12+84=9612 + 84 = 96 である。
全三角形の数から辺を共有する三角形の数を引く。

3. 最終的な答え

(1) 12C3=12!3!9!=12×11×103×2×1=2×11×10=220_12C_3 = \frac{12!}{3!9!} = \frac{12 \times 11 \times 10}{3 \times 2 \times 1} = 2 \times 11 \times 10 = 220
したがって、三角形は220個できる。
(2) 正十二角形と1辺だけを共有する三角形の数は84個。
(3) 辺を共有しない三角形の数は 2201284=124220 - 12 - 84 = 124個。
## 問題10

1. 問題の内容

道のある地域で、点Pから点Qまで遠回りをしないで行く最短の道順の数を求める。
(1) すべての道順を求める。
(2) Rを通る道順を求める。
(3) Rを通らない道順を求める。
(4) ×印の箇所を通らない道順を求める。

2. 解き方の手順

(1) PからQまで行くには、右に5回、上に3回移動する必要がある。したがって、合計8回の移動のうち、右に5回移動する場所を選ぶ組み合わせを計算する。これは 8C5_8C_5 または 8C3_8C_3 で計算できる。
(2) Rを通る道順は、PからRまでの道順の数と、RからQまでの道順の数を掛け合わせたもの。PからRまでは右に2回、上に1回移動する必要があるので、3C2_3C_2 または 3C1_3C_1 で計算できる。RからQまでは右に3回、上に2回移動する必要があるので、5C3_5C_3 または 5C2_5C_2 で計算できる。
(3) Rを通らない道順は、すべての道順からRを通る道順の数を引いたもの。
(4) ×印の箇所を通らない道順を求める。すべての道順から、×印を通る道順を引けばよい。Pから×印の箇所へ行く道順は、右に3回、上に1回。4C3_4C_3 または 4C1_4C_1 で計算できる。×印の箇所からQへ行く道順は、右に2回、上に2回。4C2_4C_2 で計算できる。

3. 最終的な答え

(1) 8C5=8!5!3!=8×7×63×2×1=8×7=56_8C_5 = \frac{8!}{5!3!} = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 8 \times 7 = 56
したがって、すべての道順は56通り。
(2) PからRまでの道順は 3C2=3_3C_2 = 3 通り。
RからQまでの道順は 5C3=5!3!2!=5×42×1=10_5C_3 = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通り。
したがって、Rを通る道順は 3×10=303 \times 10 = 30 通り。
(3) Rを通らない道順は 5630=2656 - 30 = 26 通り。
(4) Pから×印の箇所へ行く道順は 4C3=4_4C_3 = 4 通り。
×印の箇所からQへ行く道順は 4C2=4!2!2!=4×32×1=6_4C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6 通り。
したがって、×印の箇所を通る道順は 4×6=244 \times 6 = 24 通り。
×印の箇所を通らない道順は 5624=3256 - 24 = 32 通り。

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