地上から高さ $h$ [m] の高さで地球を回る人工衛星の速さと周期を求めよ。ただし、地球の半径を $R$ [m]、地表での重力加速度の大きさを $g$ [m/s^2] とする。

応用数学万有引力力学運動方程式人工衛星物理
2025/6/26

1. 問題の内容

地上から高さ hh [m] の高さで地球を回る人工衛星の速さと周期を求めよ。ただし、地球の半径を RR [m]、地表での重力加速度の大きさを gg [m/s^2] とする。

2. 解き方の手順

人工衛星の質量を mm、速さを vv、周期を TT とする。
人工衛星が地球を回る半径は R+hR + h となる。
人工衛星に働く万有引力 FF は、
F=GMm(R+h)2F = G \frac{Mm}{(R+h)^2}
ここで、GG は万有引力定数、MM は地球の質量である。
地表での重力加速度 gg は、
g=GMR2g = G \frac{M}{R^2}
したがって、GM=gR2GM = gR^2 となる。
これより、FF は、
F=gR2m(R+h)2F = \frac{gR^2 m}{(R+h)^2}
となる。
人工衛星の運動方程式は、
mv2R+h=Fm \frac{v^2}{R+h} = F
であるから、
mv2R+h=gR2m(R+h)2m \frac{v^2}{R+h} = \frac{gR^2 m}{(R+h)^2}
v2=gR2R+hv^2 = \frac{gR^2}{R+h}
v=gR2R+h=RgR+hv = \sqrt{\frac{gR^2}{R+h}} = R \sqrt{\frac{g}{R+h}}
周期 TT は、
T=2π(R+h)v=2π(R+h)RgR+h=2π(R+h)RR+hg=2π(R+h)32RgT = \frac{2 \pi (R+h)}{v} = \frac{2 \pi (R+h)}{R \sqrt{\frac{g}{R+h}}} = \frac{2 \pi (R+h)}{R} \sqrt{\frac{R+h}{g}} = \frac{2 \pi (R+h)^{\frac{3}{2}}}{R \sqrt{g}}

3. 最終的な答え

人工衛星の速さ: v=RgR+hv = R \sqrt{\frac{g}{R+h}}
人工衛星の周期: T=2π(R+h)32RgT = \frac{2 \pi (R+h)^{\frac{3}{2}}}{R \sqrt{g}}

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