2つの2次方程式 $x^2 + 3x + 2m = 0$ と $x^2 + 2x + m = 0$ が共通の解を持つとき、その共通の解と定数 $m$ の値を求めよ。

代数学二次方程式共通解方程式
2025/6/26

1. 問題の内容

2つの2次方程式 x2+3x+2m=0x^2 + 3x + 2m = 0x2+2x+m=0x^2 + 2x + m = 0 が共通の解を持つとき、その共通の解と定数 mm の値を求めよ。

2. 解き方の手順

共通の解を α\alpha とすると、以下の2つの式が成り立つ。
α2+3α+2m=0(1)\alpha^2 + 3\alpha + 2m = 0 \quad (1)
α2+2α+m=0(2)\alpha^2 + 2\alpha + m = 0 \quad (2)
(1) - (2) を計算すると、
(α2+3α+2m)(α2+2α+m)=0(\alpha^2 + 3\alpha + 2m) - (\alpha^2 + 2\alpha + m) = 0
α+m=0(3)\alpha + m = 0 \quad (3)
よって、
m=αm = -\alpha
これを (2) に代入すると、
α2+2αα=0\alpha^2 + 2\alpha - \alpha = 0
α2+α=0\alpha^2 + \alpha = 0
α(α+1)=0\alpha(\alpha + 1) = 0
よって、α=0\alpha = 0 または α=1\alpha = -1
(i) α=0\alpha = 0 のとき
m=α=0m = -\alpha = 0
このとき、2つの2次方程式はそれぞれ x2+3x=0x^2 + 3x = 0x2+2x=0x^2 + 2x = 0 となり、共通解は x=0x=0 である。
(ii) α=1\alpha = -1 のとき
m=α=(1)=1m = -\alpha = -(-1) = 1
このとき、2つの2次方程式はそれぞれ x2+3x+2=0x^2 + 3x + 2 = 0x2+2x+1=0x^2 + 2x + 1 = 0 となる。
x2+3x+2=(x+1)(x+2)=0x^2 + 3x + 2 = (x+1)(x+2) = 0 より x=1,2x=-1, -2
x2+2x+1=(x+1)2=0x^2 + 2x + 1 = (x+1)^2 = 0 より x=1x=-1
共通解は x=1x=-1 である。

3. 最終的な答え

m=0m = 0 のとき、共通の解は 00
m=1m = 1 のとき、共通の解は 1-1

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