問題2-15は、質量$m$の物体を高さ$h$から初速度0で鉛直下方に自由落下させる際に、慣性抵抗が働く場合の運動方程式を解き、任意の時刻$t$における物体の速度$v(t)$を求め、その速度がどのように変化するかを説明するというものです。重力加速度の大きさを$g$、慣性抵抗の比例係数を$b$とします。
2025/6/26
1. 問題の内容
問題2-15は、質量の物体を高さから初速度0で鉛直下方に自由落下させる際に、慣性抵抗が働く場合の運動方程式を解き、任意の時刻における物体の速度を求め、その速度がどのように変化するかを説明するというものです。重力加速度の大きさを、慣性抵抗の比例係数をとします。
2. 解き方の手順
まず、運動方程式を立てます。鉛直下向きを正とすると、運動方程式は以下のようになります。
ここで、は物体の速度、は時間、は質量、は重力加速度、は慣性抵抗の比例係数です。
この微分方程式を解きます。まず、変数分離を行います。
両辺を積分します。
左辺の積分は 、右辺の積分は (Cは積分定数) となります。
(ここで )
初期条件 で を代入すると、 となります。
時間が十分に経過すると、 で となるため、終端速度は となります。
3. 最終的な答え
任意の時刻における物体の速度は、
物体の速度は時間とともに増大し、十分に時間が経過すると終端速度 に近づきます。